高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

映像製作とカンナビス・ビジネスが熱いロサンゼルス

高城未来研究所【Future Report】Vol.415(2019年5月31日発行)より

今週は、ロサンゼルスにいます。

水曜日に日比谷野外音楽堂で行いました読者感謝祭にご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
遠方からも多くの方々にお越しいただきまして、心より感謝申し上げます。

内容が内容だけに、開催まで様々な障害や「冷たい風」もございましたが、どうにか乗り越え、素晴らしいひと時を過ごすことができました。
また、当日奮闘してくださったスタッフの方々、そして、多くの方々の協力や応援があって、開催までこぎつけました。
改めまして、皆々様に御礼申し上げます。
ありがとうございました。
今後とも「あたらしい挑戦」に、引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。

さて、ロサンゼルスを走っていると、先月以上にカンナビス関連の巨大ビルボードを目にします。
夏が近いこともあり、また、タバコやアルコールに次ぐ、第三の嗜好品として突如躍り出たこともあって、街中で見かける広告は、Netflix、ビール、そしてカンナビス関連が目立ちます。

一方、良い場所に出稿できなくなったのは音楽関連ですが、最近、いわゆるハリウッド新作映画の広告も、以前ほど目にしなくなりました。
夏休みも近く、かつてなら街中大作映画の広告ばかりでしたが、実は、ハリウッド映画の儲け頭は、いまや「子供向け大作」だけになってしまいました。

昨年、北米で最も大きな興行収入を挙げた作品は「ブラックパンサー」で、続く2位は「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。
そして3位は「インクレディブル・ファミリー」と、ここまでディズニー傘下のマーベルとピクサー作品が続いています。

このようなことから、子供が多い郊外には大量出稿しますが、いわゆる富裕層が多い中心部では、大作映画の広告は姿を消しつつあります。

もともとマーベルは、90年代後半に倒産し、その後、紆余曲折を経て、いまから10年ほど前に、ディズニーが買収した経緯があります。
同じく、ピクサーも買収した企業ですが、これらのM&Aが、現在、一つにまとまって大きな波となって押し寄せようとしています。

それが、本年11月12日より米国ではじまる「Disney+」です。
このサービスでは、ディズニー、ピクサー、ルーカスフィルム、マーベル・スタジオ、そしてナショナルジオグラフィックといった各ブランドの既存作品およびオリジナル作品などが配信される映像配信サービスで、月額6.99ドル、年間プランだと69.99ドル(月5.83ドル)という低価格でサービスインを予定しています。

この「Disney+」が、破竹の勢いのNetfilixやAmazon Prime、そしてAppleの映像配信サービス「Apple TV+」に真正面からぶつかりますが、子供がいる家庭のほとんどは「Disney+」と契約するだろうと予測されており、果たして他はどこが生き残れるのか。
いよいよ熾烈な「映像戦争」が、はじまろうとしているのです。

結局は、映像コンテンツが勝負であり、結果的にいまロザンゼルスでは、映像製作バブルに沸いています。

現在、サンセットブルバードをはじめとする幹線道路沿いに立つビルボードは、良い場所を(広告費が高い場所を)、Netfilixとカンナビス関連企業が奪い合っている状態が続いてますが、今後は、Netflixだけに限らず、映像配信サービス各企業とカンナビス企業がブランディングのために、ビルボードを奪い合うようになるでしょう。

映像製作バブルとカンナビス・ビジネスバブル。

日本から見れば、ディズニーランド以上の「夢の国」が、現在のロサンゼルスの正しい姿なのです。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.415 2019年5月31日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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