※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.049「迷走する吉本興業の問題が“他人ごと”だけでは済まない理由」(2019年7月29日)からの抜粋です。

本来ならば、それほど大きな問題に発展する話でもない。ところが、問題を抱えつつもバランスを保っていた組織に掛け違いが始まると、あとは静かな崩壊が進むものなのだろう。
僕は芸能界の人間でもなければ、芸能事務所を経営しようとも考えていない、単なる傍観者でしかないが、吉本興業を巡る話題で日本中が埋め尽くされてから、しばらくの日数が経過しているというのに収まりそうにない。
先週のある日、人気スポーツ紙のウェブサイトでアクセスランキングを見たら、トップ5はすべてが吉本興業関係の話題だった。なんだ、おまえもそれに乗っかっているだけだろう? と言えば、そのとおりかもしれない。
しかしながら、いくつかの切り口の中には、同じ個人事業主で働いてきたものにとっては、決して他人ごととも思えないのだ。個人事業主として長年置かれていた環境を考えると、吉本芸人の置かれている立場は、あまり珍しくはない。
我々は雇用契約ではなく、あくまでも個人事業主として仕事を発注されている立場だ。税申告も自分でやっている。仕事のあり方を雇用契約に当てはめての批判は馴染まないなど、やや意見が錯綜しているように感じる部分もある。
総じて言えば、一般の人たちにとって“大した話”ではないのだが、ひとつひとつの問題に分解すると、そこには“他人ごと”とは思えない構図が見えてくる。今回はこの件と「○○ペイ」に対する疑問について書き進めていきたい。
吉本興業に関する三つの問題は“他人ごと”ではない
一昨年のことだ。カラオケの楽器パートを生で演奏するというお店に誘われて行ってみると、隣の席に賑やかなグループがやって来た。とてもフレンドリーな若者……と思ったら、着ている物はカジュアルで派手だけれど、中身はたいして若くない。
仲良く飲んでいると、その中の一人がONE OK ROCKのバラードを歌い始めた。そこで初めて、一緒にお酒を楽しんでいる相手が宮迫博之さんだとわかった。
一緒に酒を飲んで盛り上がり、写真を撮り、でも互いに素性など尋ねたりはしない。一般的な飲み屋の風景としては珍しくはないが、反社会的組織のパーティーに出席した問題に続き、別の反社会的組織の主要メンバーと一緒に撮影した写真が週刊誌に掲載された時、「なるほど」と合点がいった。
私たちも互いに写真を撮影し合ったが、そこで「SNSでアップしないで」などとお願いされることもない。ごくふつうにフラットな形で飲む宮迫さんは、プロ並みに歌がうまかったことを除けば、ごくふつうの楽しいオジサンだ。
有名人ともなれば、一緒に撮影した写真が、のちにどのように扱われるかまでを意識しなければならない。宮迫さんは本質的に「人がいい」のだろう。彼のように気遣いもできて周囲にも配慮し、明るく前向きなタイプは友人としては最適だとは思う。
一方で、その後も繰り返し写真での告発をされていることを考えれば、仕事で関わってはいけない人なのだろうとも感じる。とはいえ、今回は関係する個人や芸人ユニットを批判することが目的ではない。
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」

2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。
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