高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

この時代に求められるのは免疫力を高め、頼らない「覚悟」を持つ事

高城未来研究所【Future Report】Vol.464(2020年5月8日発行)より

今週も、沖縄本島北谷町にいます。

ゴールデンウィークの沖縄は、30度の夏日が続き、海辺の公園まで出てみると、およそ9割の人がマスクをつけていません。
おそらく米国人が60%、地元の人が30%、観光客が10%程度の割合だと推察しましたが、このすべての人の9割が、ノーマスク。
僕がみる限り、マスクをせず普通に暮らす米国人につられて、日本人もマスクを外しているような印象を受けました。

今週、日本では、緊急事態宣言の延長を5月末までとしながら、5月14日に再検討と本意が分かりづらい発表をおこなったのは、在日米軍の緊急事態期限の5月16日が延長されるのかどうかを慮ったことだと思われますが、米国人が日本でもっとも多く在住している沖縄の北谷町をみる限り、在日米軍は、新型コロナウイルス感染拡大のピークが過ぎたと判断しているように思えます。
今後の在日米軍の動向が気になるところです。

そんな折、いま確実に行った方がいいのは徹底した健康管理、なかでも免疫力アップのための基礎体力づくり、つまりトレーニングなのは間違いありません。

毎年、冬季に集中して行っているトレーニングですが、今年は、新型コロナウイルスの影響もあって、例年とは違うスケジュールで取り組んでいます。

いつもであれば、北半球の撮影に向く春先から秋までは、世界中をまわって撮影を続け、11月頃に日本に戻り、執筆や映像の編集に勤しみながら、ジムに通って集中トレーニングを行っていましたが、今年は気分的にも社会的にも冬が明けないような様相ゆえ、いまも執筆を続けています。

僕は仕事を、大きくふたつの時間で考えています。
外で大勢で撮影やイベントを行う「太陽の時間」と、ひとりで部屋から一歩も出ず執筆や映像編集をする「月の時間」にわけて両者のバランスを考えながら仕事を進めていまして、今年は、「月の時間」が長くなって、予想以上に動かない時間が多くなったことから、適度なトレーニングは欠かせなくなりました。

毎年この時期なら「太陽の時間」ゆえ、軍事演習のように10kg近いバックパックを担いで、移動そのものがトレーニングのような日々を送っていますが、今年はそうも行きません。

そこで、「ギア」です。

これは僕に限らないと思うのですが(と信じてますが)、いつもと違うトレーニング・ルーティンに入るのは、そう簡単ではありませんし、そう簡単にやる気が出るわけでもありません。

そこで形から入り、「ギア」の充実こそ、やる気の源!
使うのかどうかわからない逸品を持ち込み、否応でもトレーニングに向う心構え作りからはじめます。

まず、最近携帯しているのが、「Activ5」。
アップルストアで偶然見つけて以来使いはじめたiPhoneと連動するアイソメトリック・トレーニング・ギアです。
このディバイスに3つの高精度圧力センサーが内蔵されており、各運動中の筋力の出力強度をリアルタイムに測定しスマートフォンに伝え、ゲーム感覚でトレーニングを行えます。

続いて、「Pocket Monkii」。
以前は、同じようなサスペンション・トレーニング・ギアとして「TRX」を使用していましたが、よりコンパクトで携帯しやすい「Pocket Monkii」に、昨年から変えました。
ネーミングも、なかなかセンスあります。

そして、「セラバンド」。
これは、約40年前に医療リハビリ用として開発された、高品質で伸縮自在のラバーバンドです。
なかでも強度がもっとも強いゴールドを愛用しており、「Pocket Monkii」を携帯する以前は、これを旅先のサスペンショントレーニングにも用いていました。
ストレッチ用にするなら、もう少し強度が弱いものにしたほうがいいかもしれません。

これらに、沖縄のホームセンターで買ったダンベルとバランスボールを組み合わせて、日々、ランやトレーニングを行っています。

しかし、自分に甘いのは、僕だけでないはず。
そこで、本メールマガジンでもお馴染みデポルターレ・クラブの三浦トレーナーに、これらの器具を組み合わせてオンライン・パーソナル・トレーニングをお願いしました。

これが、実に効果的!

自分では、決して追い込むことができないような部位を、ビシビシと鍛えるだけあって、翌日には普段とはまったく違う筋肉痛が残ります。

それを軽減するために飲んでいるアミノ酸が、「PPN β ALANINE」です。
これは、かなり効きますね。

筋内のカルノシンというペプチドの生成を促して濃度を高めることにより、あらゆるパフォーマンスが高まると書いてありますが、飲んだ後、皮膚に不思議なピリピリ感を感じるほどで、筋肉痛の軽減に随分と役立っています。

トレーニングは、「ギア」の充実こそ、やる気の源。
そう言い切りながら、今日も新製品を物色中です。
OYOのニュータイプは、どうでしょうかね?

さて、この時代、政治が国民の命を左右すると考えれば、対処する方法は、たったひとつしかありません。
自分の免疫力を高め、頼らない「覚悟」を持つ事だけです。

そう考え、今週もトレーニングに勤しみます。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.464 2020年5月8日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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