※高城未来研究所【Future Report】Vol.242(2016年2月5日発行)より
今週は、ほとんど飛行機の中にいます。
この4日ほどで、カリブ海のトリニダード・トバゴ→マイアミ→ロサンゼルス→東京→香港→深セン→東莞→深セン→香港→シンガポールと移動しまして、今週は大半の時間を機内と空港で過ごしています。
今年は例年になく忙しい新春で、この一ヶ月間だけを見ても、14回国際線に乗り、訪れた国は16カ国にのぼり、その他に米国や中国、日本の国内線、さらに船や自動車の移動を含めますと相当な移動距離になっているはずです(もう、考えていません)。
毎年、およそ総計地球4周程度の移動を続けていますが、今年はその1.5倍程度の移動がすでに予想され、そうしますと一年で地球6周することになり、およそ二ヶ月で地球一周している計算になります。
考えてみれば、いまでも三ヶ月に一度地球一周程度の移動をしているわけですから、変わらないといえば変わらないのかもしれませんが、その甲斐!?ありまして、空港だけはとても詳しくなりました。
かつて、都市設計は鉄道の駅を中心に作られ、それは東京も例外ではありません。しかし、21世紀の大移動時代になると、空港と街が離れていることは致命的で、その点、成田や関空の運営は今後さらに厳しくなることが予測されます。
このような傾向は他国でも同様で、そこで提案されているあたらしいアイデアが「空港都市」と呼ばれものです。
これは、街から離れている空港を整備するという視点ではなく、その空港を中心とした一帯に街を作るというアイデアに切り替えることによって、いままでにない新市街を作ろうとする計画を指します。
確かにこのようなアイデアは、僕のように移動を続ける人種にとって魅力的な提案で、空港を中心とした街ができれば(安全に配慮した設計で)、移動が多い人たちはその街を起点に生活を考えれば良いことになります。
一昨年、クアラルンプールにオープンしたLCC用のターミナル2は、鮮魚を買えるスーパーからトイザらス、オーガニックレストランまで備え、いわゆる「駅ビル」のような感じを受けました。
いままで、いや、いまでもほとんど空港は、お土産や旅行用品を扱うショップがほとんどですが、視点を駅ナカのように切り替え、増え続ける空港を行き交う人々の生活空間に大きく変えていく必要があると僕は考えています。
さて今週、トリニダード・トバゴ→マイアミ→ロサンゼルス→東京→香港→深セン→東莞→深セン→香港→シンガポールと移動したなかで、もっとも乗り継ぎに戸惑ったのは、東京の成田空港でした。
2時間近い接続時間があるのにギリギリで、久しぶりに空港内を走りました。なんでも、夜間(といっても19時台)は、接続バスが運行していないので、一度入国する必要があるとのこと。
手荷物だけで、また自動入国ゲート機を使いましたので間に合いましたが、おそらく日本人以外で荷物を預けていれば、2時間の接続でも成田のターミナル間移動は間に合わないように思います。僕が知る限り、この時間で接続できない空港は、フィリピンのマニラと東京の成田だけです。
空港運営が上手な都市は繁栄することは、21世紀の基本的な教えだと思いますが、果たして「新東京国際空港」と名がつく成田は、どこに向かうのでしょうか?
できたばかりのLCC専用の成田空港ターミナル3と、二年前にできたLCC専用のクアラルンプール空港ターミナル2を見比べると、時代に対する「本気度」の違いを感じざるをえない今週です。
┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】
Vol.242
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/ 2016年2月5日発行 /
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. マクロビオティックのはじめかた
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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