※メールマガジン「小寺・西田の金曜ランチビュッフェ」2016年11月4日 Vol.103 <100号イベントありがとう号>より
カレンダー
11月に入り、そろそろ年末へ向けてのスケジュール調整も発生してくる季節となった。この時期、各メーカーさんから送られてくるのが、カレンダーである。
カメラメーカーからは綺麗な写真入りのものが送られてくるわけだが、どうも複数の担当者から送付先データベースに入力されているらしく、同じものが2つも3つも送られてくる。写真が綺麗なのはけっこうだが、そんなにあっても…。ああいうのって、名寄せとかしないんだろうか。
商店街や習いことの教室でもカレンダーを配っていて、断わるのも悪い気がするのでありがたいフリしてもらってしまうのだが、そもそもうちは自分も娘も、スケジュールはGoogleカレンダーで共有しているので、紙のカレンダーなど使うチャンスはない。
おじいちゃんおばあちゃん家庭なら、まだカレンダーにスケジュールを書き込んで使うという家庭もあるだろう。だが実際、多くの家庭ではそもそも実用品としては終了してしまっているのではないだろうか。どうしても必要だったら100均で買うよ。
写真がメインのカレンダーって、もうカレンダー部分いらないんじゃないかなぁ。月替わりで違った写真を楽しむフォトフレームみたいな作りでいいんじゃないかと思う。今年はもう遅いと思うけど、来年に向けてご担当者様は考えてみませんか。
ちなみに不要なカレンダーの寄付を受け付ける事業者もあるようなので、余ったらそこへ送るというのもいいんじゃないかな。詳しくは自分でググって。
学校からのお手紙
子供がいると、学校から大量の紙が送られてくることになる。学校だより、学年だより、学級だよりの三大おたよりに加えて、保健室からの保健だよりや給食の献立、参観日や学校公開日、加えて県や市の教育委員会から降りてきたチラシの数々が、毎日毎日2〜3枚ずつ、多いときには5枚も6枚も家庭に投下されてくる。子供が2人いれば、ほぼ×2である。
それらは子供自身が保護者へのお手紙として持って帰るのだが、そのうち何枚かはランドセルの底で永久凍土のように凝縮された状態で2週間後ぐらいに発掘されることになる。しかもそういうのに限って参加・不参加の意志表示が必要なヤツで、紙の下1/3ぐらいのところに名前とハンコ押してキリトリ線で切り取り、子供に持っていかせるというパターンのアレだ。
参観日に学級懇談会で先生とお話ししても、「鞄の底にお手紙溜まってないか見てください」などと言われるわけだが、いや学校でも届かないかもしれないとわかってるならなんとかせいよそれは。
小学校の低学年ぐらいまでなら、教育の一貫としてお手紙を渡すという経験も必要だろう。だが中学生にもなってまだ学校から大量のお手紙がやってくるのである。
もうそういうのはWebとかでなんとかしてくれよー。そうすれば必要な時にいつでも調べられるから、いちいち紙を捜索しなくていいんだよー。「全員が見られない」なら見られない家庭だけプリントアウトして持たせりゃいいじゃんかー。
アナログ人間なんで…
PTAで委員会活動とかしていると、いわゆる一般人の保護者にいろんな仕事をお願いすることも多い。ただその中で、「私アナログ人間なんで」と言って仕事を押し返してくる人がいる。
じゃあアナログ作業ならやれるのかと言えば、そういうわけでもないのだ。PTAのやる仕事というのは毎年毎年同じで、それを焼き直すだけである。だったらスマホでもパソコンでもなんでもいいんだけど、そういう機器を使って効率化していかないと、手間ばっかりかかって大変だ。
CD買ってスマホ使ってデジタル放送見てるのに、アナログ人間ですからもないだろう。元々人間は誰でも例外なくアナログなものであり、デジタルとは内部処理だけの問題で、人間が操作できるように作られている以上、UIはアナログなんである。
もう一例は、「私文系なんで」という宣言だ。じゃあ文系ならば文章を書く仕事や写真、イラスト、翻訳の仕事がお願いできるかというと、そうでもない。じゃあアナタ何ができるんだよと。それはガチ文系の人に失礼だろう。
つまり、デジタル機器が使えないからアナログである、理系のことがわからないから文系であると、常に二値で考えている。ありがとうございます。それがデジタルです。
結局そういう人は、新しいことを学んだり覚えたりする機会を自ら捨て続けている。それはアナログではなく、アナクロであろう。逆に「私アナクロ人間なんで」という人がいたら、それはそれでもはや生き方とかポリシーの問題なので、認めざるを得ないのだが。
小寺・西田の「金曜ランチビュッフェ」
2016年11月4日 Vol.103 <100号イベントありがとう号> 目次
01 論壇【西田】
「タッチ」と「PC」の関係を考える
02 余談【小寺】
アナログ三題
03 対談【西田】
クエリーアイ・水野CEOに聞く「人工知能が本を書く時代」(5)
04 過去記事【西田】
マイクロソフトの「自社ブランドタブレット」戦略はパソコンの時代を変えるか
05 ニュースクリップ
06 今週のおたより
07 今週のおしごと
コラムニスト小寺信良と、ジャーナリスト西田宗千佳がお送りする、業界俯瞰型メールマガジン。 家電、ガジェット、通信、放送、映像、オーディオ、IT教育など、2人が興味関心のおもむくまま縦横無尽に駆け巡り、「普通そんなこと知らないよね」という情報をお届けします。毎週金曜日12時丁度にお届け。1週ごとにメインパーソナリティを交代。 ご購読・詳細はこちらから!
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