高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

誰かのために献身的になる、ということ

高城未来研究所【Future Report】Vol.505(2021年2月19日発行)より

今週も、東京にいます。

あまり移動がままならないこの機に、数週間に渡って、あたらしい領域へ踏み込んでいきたいと考えています。

今週は、「実践編第3回」をお届けします。

先週お伝えしましたように、潜在意識にある問題を「筋反射」から読み取り、心身の不調を改善し、自然治癒力を高めるニュージーランド政府公認の代替療法「キネシオロジーテスト」を使っても、正解がなかなか上手く得られない場合が、多々あります。

その理由は、被験者検査者共に「意識のレベル」200を突破出来るかどうかに、鍵が隠されています。

医師であるデヴィッド・R・ホーキンズ博士が開発した、筋反射テストを用いたキネシオロジーテストによる1000満点の「意識のマップ」によれば、人間を大きく二分するのは、「(正しい)パワー」と「(ダーク)フォース」が切り替わるターニング・ポイントの200を超えられるかどうかだ、と話します(https://bit.ly/37fiLsE)。
200に満たない者が、どんなにキネシオロジーテストを行って正解を得ようとしても、なかなか正しい解につながらないことから、テストそのものを「偽科学」と断罪してしまいます。

この200とは「勇気」を示すレベルで、これは自分にとって理解できないものを否定せずに認める「勇気」を表しています。
一方、ターニング・ポイントである200を下回る175にあるのは「プライド」で、自分にとって理解できないものが現れると、「否定」して「嘲笑」するのが特徴です。
そして「無関心」になる一方、「慢心」する傾向が見られます。
逆に250の「中立」までレベルを高めることができれば、俯瞰的に物事を見ることができるようになり、目の前の人や出来事を「信頼」するようになり、自分や自分の環境に「満足」できるようになります。
また、125の「欲望」のレベルまで落ちてしまうと、なにかを「切望」しても得られないことから「失望」を繰り返し、気が付かないうちに「奴隷化」してしまうと、「意識のレベルマップ」が教えています。

しかし、人はブレるものです。
今日は200あっても、翌日175まで落ちてしまうようなことは、誰にもあるはずで、僕とて他ではありません。
では、どうしたら200を超え、安定させることができるのでしょうか?

そこで、僕の経験から、ふたつのことをお伝えいたします。

ひとつは何度もお話ししているように、体調管理です。
偏った栄養状態で、デトックスが上手くできず、副腎疲労や体内に炎症がある状態だったら、意識のレベルがブレてしまうのも当たり前です。
ですので、いままで何度もお話しして参りましたように、個々によって異なる「自分だけの健康マニュアル」を作り、心身ともに健康でいることが、ブレない意識を持つ上で、なにより大切になるのです。
ただし、自分で健康状態がわからないようならば、理解ある医師の指導を仰ぐことをオススメします。
決して、自分だけで解決しようと思わないようにしてください。

そして、もうひとつ。
誰かのために献身的になる、ということです。

多くの人は、人間関係に利得を求めます。
しかし、利他的に生きることは、時には利得と大きく相反するものです。
また、周囲を見渡せば、困っている人は必ずいます。
ただ、「助けて欲しい」と切望する人も多くいらっしゃいますが、
実は、それが「欲望」のレベル125の状態であり、結果、同調して「失望」し、気が付かないうちに依存して「奴隷化」へと繋がっていくのを、何度も目の当たりにしてきました。
だから、「助けて欲しい」と欲望を持たない誰かに対して、献身的になるのです、まるで親が子供に愛を注ぐように。
決して、見返りを求めてはいけません。

この二点が、200を上回り安定できると、あらゆる経験から実感しています。

そして200を超えることができたなら、もうひとりの200を超えた者と共に、キネシオロジーテストを使って自分のレベルを測り、本当に必要なサプリメントやトレーニングの詳細、なによりやるべき仕事を導き出すことによって、上昇を続ける「良いスパイラル」に入れます。

ただし、人口のおよそ10%の人々が、まだ解明されていない理由でキネシオロジー測定方法を使用することができません。
また、夫婦や深い恋愛関係にある者同士も、まだ解明されていない理由のために、お互いを測定対象にすることができず、第三者を測定パートナーにしなければならない場合があります。

次回、より自身を探求する「実践編第4回」に、続きます。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.505 2021年2月19日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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