やまもといちろうの記事一覧
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。記事一覧:
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個人の情報発信で考えていること
記事を書いて仕上げる、というのはなかなかしんどい仕事だと思われるところも多いんですけど、私なんかは好きで書き続けているわけですよ。苦にならないというか、知って、整理して、書いて、読まれて、この世に生きた証を残すことを目的にしているので、別に金にならなかろうが面倒だろうが訴訟リスクがあろうが気にしません。書きたくて、書いているわけですから。誰に頼まれるのでもなく、誰に愛されようと嫌われようと、神は私を見ておられます。それだけのことです。(2018.04.18) 続きを読む
平昌オリンピック後に急速に進展する北朝鮮情勢の読み解き方
先日来、情報セキュリティ関連の会合でも「大きな変調」についての報告が連発されている状況ではありますが、北朝鮮・金正恩さんの中国電撃訪問と習近平さんとの会談は、当初のいろんな憶測を呼ぶ段階から具体的な交渉の内容が伝わるごとに衝撃をもって受け止められてきているというのが実情であります。基本的には、北朝鮮がどのような主張をし、中国といかなる合意を交わそうと、その国家的な戦略主眼は核兵器の開発完了と実戦配備の推進によるフリーハンドの確保であって、いわば核兵器配備までの時間稼ぎに中国との対話を演出しただけ、という見解には変わりありません。(2018.03.30) 続きを読む
中国発「ビリビリ動画」の米NASDAQ上場と、日本の「ニコニコ動画」の終わりっぷり問題
中国のテンセント系動画サイトであるビリビリ動画が米NASDAQに上場した件については、この手のサービス展開をしている事業者にとっては予想されつつも昔日の想いを感じさせるもので、非常に思うところがあります。もちろん、この上場劇については「中国での閉鎖的な市場環境」や「日本のスマホゲーム『Fate Go』の配信収益が利益の56%を占める」などの特徴もありつつ、ネットでのコンテンツデリバリーや中国国内で言うところの二次元経済にも思うところが多々あるので、守秘義務に反しない範囲で感じることを書きたいと思っております。(2018.03.30) 続きを読む
国内でも報道量が少し増えましたが、Facebookの情報漏洩やその悪用によってアメリカ大統領選が影響を受けたのではないかとされる問題で、アメリカや欧州ではもろに情報管理の在り方を巡って当局マターになるところまで来てしまいました。(2018.03.29) 続きを読む
Amazon(アマゾン)が踏み込む「協力金という名の取引税」という独禁領域の蹉跌
先日来話題になっていたAmazon Japanの施策が、「アマゾン、取引先に『協力金』要求 販売額の1〜5%」という見出しで日経の記事になっていました。私の投資先や取引先にも五月雨式に上記ご打診がアマゾンからあり、内容に対する憶測を呼んでいるところではあるのですが、取引条件の悪化など何らかの優越的地位の濫用でもない限り、いまのところ適法であるので、いろいろ気にしつつ様子を見ているところではあります。(2018.02.28) 続きを読む
なぜか「KKベストセラーズ」問題勃発と出版業界の悲しい話
一部では楽観論も出ていたKKベストセラーズ社の混乱の話ですが、どうも変な話になってしまったようです。2015年ごろから「KKベストセラーズが引受先を探している」「身売り話が出た」というもっぱらの噂はあったものの、比較的編集者が元気な出版社なので、代替わりして新しい資本でも入れるだけではないかと思われていた矢先に、かなり微妙な形で話題になってしまったため非常に残念です。(2018.02.19) 続きを読む
終わらない「大学生の奨学金論争」と疲弊する学びの現場
返済しなければならない奨学金を巡っての論争は、私が大学生のころから度々出ては消える、古式ゆかしい類の階級論争の具になりやすい案件であります。最近再び降ってわいたのも、大学自体が子供の数の減少で苦しくなる中、大学への進学率を確保するためにどんどん奨学金という名の学資ローンをぶち込む世界観が問題になっていることは間違いありません。(2018.02.16) 続きを読む
「罪に問えない」インサイダー取引が横行する仮想通貨界隈で問われる投資家保護の在り方
前回のメルマガでも詳述しましたが、コインチェック社の問題もさることながら、仮想通貨取引の本丸でもあるビットコイン(BTC)の取引に疑義が起き始めていることで、2月1日も仮想通貨全体の相場は冴えない状態にあります。(2018.02.01) 続きを読む
冠婚葬祭に思うこと
今年は冒頭から偉大な人の物故、お世話になった方の旅立ちが立て続けに発生する一方、親しい友人の結婚が2件、離婚が2件、また出産が3件(加えて妊娠報告もあるよ)という状態で、人生の節目というものを強く印象付けられた序盤でありました。(2018.02.01) 続きを読む
フィンテックとしての仮想通貨とイノベーションをどう培い社会を良くしていくべきか
コインチェック社の件は、先週末からあれこれと記事を書いたりしておりましたが、まだこれからどうなるのか予断を許さない状況に陥っております。この手の話は動きが速いので、どうしても話題がセンセーショナルな方向に行きがちですが、金融庁や関東財務局が出したコメントでほとんど当局の見解は「さもありなん」という内容に仕上がっていて、行間を読むことで多くのことが理解できるのではないか、また近い将来の出来事を予測できるとも感じます。(2018.01.31) 続きを読む
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