やまもといちろうの記事一覧

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。
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暗転の脱炭素、しかしそこに政府方針グリーン投資10年150兆の近謀浅慮?

てなもんやで、先般29日、総理大臣官邸で第10回経済財政諮問会議がしめやかに執り行われました。興味のある方はその辺に転がってる動画でも観ていただきたいのですが、「歳出効率化努力」を払う前提で国家財政を運営できれば基礎的財政収支は25年度には黒字化するぞという、若干ほんまかいなという議論がベースになって、さてそこからどうやって脱コロナ、イノベーション喚起しようって流れになっていくわけであります。(2022.07.31)  続きを読む

相場乱高下の幸せとリセッションについて

「なんかこえーなー」とビクビクしながら、かといって触らないわけにもいかない実業上の取引もあるためエイヤで相場を張っていたのですが、結果的に円安水準もアメリカのリセッション予想からの金利引き上げ一服見込みでドル独歩高が調整され、円ドルも132円台までごっそり下がりました。「どうせ決済するからまあいいや」とドルで支払い為替予約も終えたところでの円高戻りでひと安心であります。ツイててよかった。(2022.07.30)  続きを読む

あまり参院選で問題にならない法人税のこと

選挙戦も中盤になり、参院選のネタで野党がまたぞろ消費税の問題を持ち上げておるわけですよ。で、野党勢力が低迷している理由のひとつ(メインではない)が、この消費税と社会保障の関係でありまして、さすがに日本国民もかなりの割合が「消費税が増税になるのは、社会保障費が増え続ける中仕方がない」と高齢者を中心に思ってはいるわけです。(2022.07.03)  続きを読む

選挙だなあ

暑いし長いしつまらないし、どうしようもなくても国政選挙は国政選挙なので頑張って調べるし付き合いはするんですけどね。しかし、何でしょうこの全体的にどうでもいい感じは。(2022.06.30)  続きを読む

連合前会長神津里季生さんとの対談を終え参院選を目前に控えて

先週、参院選公示日を控え、死ぬほど忙しいところを双方調整のうえ念願の対談記事にこぎつけた本件ですが、正直政治系議論の割にビックリするほど読まれまして…。労働問題も過渡期のギリギリのところですし、読者の関心が深かったんですかね。(2022.06.28)  続きを読む

成長戦略に「ウェブスリー」を掲げる岸田官邸の何それ感

年初から「何かしてるなあ」と思っていたのですけれども、ここにきて、参院選を控え自民党が掲げる経済政策の目玉にどういうわけか「ウェブスリー(Web3.0)」が中核に据えられるという事件が勃発しました。(2022.05.31)  続きを読む

俺らの想定する「台湾有事」ってどういうことなのか

バイデンさんがやってきて、大騒ぎして帰って行ったんですが、日本にとってはほぼ同盟国としての満額回答、その中で起きる台湾有事へのコミットというネタで大統領府(ホワイトハウス)は否定、でも大統領は重ねて明言するの繰り返しという伝統芸を披露されました。どうなんすかね。(2022.05.31)  続きを読む

西村博之(ひろゆき)訴追問題と4chan周辺の迷惑なネタ

私が2ちゃんねるに関わっていたのはかなり昔の話ですし、周辺の人間関係は続いているものの主体的に何かをすることはないので訊かれても困るわけですが、私のクライアントさんの代理人経由でアメリカの捜査当局から4chanや8kunの実情についてのヒヤリングがありました。(2022.05.31)  続きを読む

所得が高い人ほど子どもを持ち、子どもを持てない男性が4割に迫る世界で

改めて研究結果として示された本件ですが、渋谷健司先生ら研究チームの結論を見てネット社会もさざめいておりました。少子高齢化対策の中でももっとも政治的に難易度の高い少子化対策は常識的な政策というよりはもっと深層の社会心理による影響が大きいうえ、少子化は多かれ少なかれ多くの国や社会共通の問題であることを考えると「解決しない」前提で物事を考えるほかないのではないかと思うわけです(以前からそう主張してはいますが)。(2022.05.02)  続きを読む

ウクライナ問題、そして左派メディアは静かになった

論考として某媒体で記事にする予定だったのですが、諸事情で流れたのは時節柄でしょうか。ウクライナ問題でいろんな世界的な建前が崩れ去ったというのは皆が指摘するところですが、一番大きかったのはこういう大きな事態で国連が平和構築のために動くことができずクソの役にも立たないのだということです。(2022.05.01)  続きを読む

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