「生命の与贈循環」とは
僕はNPO法人「場の研究所」というところで、研究員をやっています。何をやっているかというと、「場の思想」というものを研究しています。
「場」というものはどういうものなのか。
今年出版した『ビジネス・マネジメント・スタジアム』も、「場の思想」を使って落合元監督の采配術の秘密を探っています。
重要なキーワードに「生命の与贈循環」というものがあります。例えば、たまに草がぼうぼうに生えた荒地みたいな空地がありますよね。そこから、あるとき低木層が生えてきたとします。やがて林ができる。そのうち木が大きく育って、森になっていく。
森になると、いろんな動植物が生存できる豊かな「場」ができあがるわけです。生物界というのは、誰かが設計しているわけじゃないのに、お互いに関係しあって、豊かな場ができあがってくる。こうして生まれてくる「場」というのは何なのか、というのがおもなテーマになってきます。
つまり、豊かな「場」を作るプロセスが分かれば、それが、「企業が世の中に対して価値を提供し、その価値を認められ生き残っていく」ためのビジョンが見えてくると思うんですよ。
その他の記事
|
「正しく怒る」にはどうしたらいいか(岩崎夏海) |
|
ラジオを再発明? ラジオ局が仕掛けるラジオ(小寺信良) |
|
交通指揮者という視点(小寺信良) |
|
高いエステはなぜ痛いのか――刺激と退屈の心理学(名越康文) |
|
スープストックトーキョーの騒ぎと嫌われ美人女子の一生(やまもといちろう) |
|
本当の知性を育む「問いへの感度を高める読書」(岩崎夏海) |
|
感性のグローバリゼーションが日本で起きるのはいつか(高城剛) |
|
信仰者の譲れない部分(甲野善紀) |
|
ヘヤカツオフィス探訪#01「株式会社ピースオブケイク」前編(岩崎夏海) |
|
迷子問答代表質問:生成AIの波に翻弄される映像制作者(やまもといちろう) |
|
僕がザハ案の国立競技場の建設に賛成していた、たった一つの理由(岩崎夏海) |
|
人間関係は人生の目的ではない <つながり至上社会>の逆説的生き残り戦略「ひとりぼっちの時間(ソロタイム)」(名越康文) |
|
環境省が目論む「炭素税」の是非と社会転換の行方(やまもといちろう) |
|
恥ずかしげもなくつまみをめいっぱい回せ! Roland「JC-01」(小寺信良) |
|
父親の背中、母親の禁止–『ドラゴンボール』に学ぶ好奇心の育み方(岩崎夏海) |











