マクロビ、ローフード、炭水化物ヌキ……流行りの食事とはどう違う?
——食や健康、美容やダイエットを意識している人は、マクロビオティックやローフードを実践している人も最近は多いですが、そういう食事法との違いは?
若林:そういう方にも是非読んでもらいたい本です。体に熱がこもっていて潤いがたり過ぎている人は、ローフードで体調はよくなるんですけど、よくなってからもずっと続けていないほうがいい。なぜなら体質がすでに変わっているから。
[caption id="attachment_1666" align="alignleft" width="200"]
撮影 Nawa Makiko[/caption]
同じように熱がこもっていて湿気がこもりつづけている人がマクロビやっていると、熱が引けてきて中庸に近づいてきたときに「すごくイイ!」ってなってはまりこんじゃうんです。
あれらは食養生ではなく、「食療」なんですよ、食事療法。だからそれをずっと続けていると、今度は「足りない」という状況になるんですよ。潤いも熱も足りなくなる。そこになる手前で見極めて対処したほうがいいんです。体質変わったあとも続けないほうがいいです。
——今、ブームにもなっている炭水化物ヌキはどうですか?
若林:最近は、メタボ対策の糖質ヌキが流行ってますね。メタボな人は実際、多少は白いご飯ぬいたほうがいいですよ。でもね、ずーっとぬいていると調子悪くなるんですよ。
あ、すごく太っている人はいいんですよ。めっちゃいいですよ。しばらくご飯ぬけやーって(笑)。そうなるといい状態になるんですよ。そこになって元の食事に戻すとき、以前と同じように炭水化物食べていたらすぐにあっという間に太ってしまって元の木阿弥になってしまいます。痩せたあとにどういうご飯にするかっていうときに、この本はオススメなんです。
——つまり、旬のものをちゃんと調理する普通のご飯ってことですね?
若林:そうですよ、普通のご飯なんですよー! ご飯とお味噌汁があって季節の野菜、お肉かお魚をどう調理するかですよね。この食べ物がとくに体にいいとか、そういうこともないですから。
——でも、そういう普通のご飯を食べ続けることがいかにムズカシイか、ですね。
若林:わかりやすくて短期間で効果がでるものには皆さん、飛びつきたくなりますからね。すぐに効果がでるものはあっという間にもとに戻ります。1種類の食べ物に特化してこれは体にいいとかいうのは絶対にウソです。
その他の記事
|
池上彰とは何者なのか 「自分の意見を言わないジャーナリズム」というありかた(津田大介) |
|
「春のイライラ」東洋医学の力で解消しよう!(若林理砂) |
|
次のシーズンに向けてゆっくり動き出す時(高城剛) |
|
ノーヘル『電動キックボード』をどう扱うべきか(やまもといちろう) |
|
面接やプレゼンにも効果的! 「他人を味方に変える」ための3つのアプローチ(名越康文) |
|
「どうでもいいじゃん」と言えない社会は息苦しい(紀里谷和明) |
|
すべてをデジタル、すべてをオンライン。成功と失敗と挑戦(本田雅一) |
|
アメリカ・家電売り場から見える家電の今(西田宗千佳) |
|
効かないコロナ特効薬・塩野義ゾコーバを巡る醜聞と闇(やまもといちろう) |
|
まるで漫才のような“5G最高”と、“5Gイラネ”が交錯した韓国5G事情(本田雅一) |
|
フランス人の「不倫」に対する価値観(石田衣良) |
|
信仰者の譲れない部分(甲野善紀) |
|
シンクロニシティの起こし方(鏡リュウジ) |
|
変化のベクトル、未来のコンパス~MIT石井裕教授インタビュー 前編(小山龍介) |
|
インタラクションデザイン時代の到来ーー Appleの新製品にみる「オレンジよりオレンジ味」の革命(西田宗千佳) |











