城繁幸
@joshigeyuki

メルマガ『サラリーマン・キャリアナビ』より

ワタミ的企業との付き合い方

ユニクロやドンキで一生働きたいとは思わないけれど……

以前、何かの放送で「あなたが今から就職活動するならどの会社にしますか?」と聞かれたので「ドンキホーテかユニクロがいい」と答えたら、「驚いた」というメンションを多く貰った。いくつか話を聞いてみると、どうやら「激務で有名で終身雇用の保障も無いような会社をわざわざ選ぶ理由がわからない」ということらしかった。

これは大きな誤解だ。筆者だってユニクロやドンキで一生働きたいとは思わない。ただ、筆者自身がとりたてて芸の無い日本の文系学生だとして、20代をキャリア修行期間と位置づけ、その間にグローバルホワイトカラーとして最大のキャリア成長を遂げるには、その手の「大卒幹部候補は早期に中国派遣」を掲げる新興企業しかないという趣旨である。3年、もしくは5年という期限を切って、その間に必要な経験を積む場ととらえれば、こうした若い企業は、商社などに比べてはるかにチャンスが多いといえる。

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城繁幸
人事コンサルティング「Joe's Labo」代表取締役。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。代表作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』等。

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