マナーと対面コミュニケーション能力の増進
“5. iPhoneはあなたと一緒に学校には行けません。SMSをする子とは直接お話しなさい。人生のスキルです。注:半日登校、修学旅行や学校外活動は各自検討します。”
“11. 公共の場では消すなり、サイレントモードにすること。特にレストラン、映画館や他の人間と話す時はそうしてください。あなたは失礼なことをしない子です、iPhoneがそれを変えてはいけません。”
子どもは大半の時間を学校内で過ごしている。学校は閉ざされた世界であるが、対面のコミュニケーションや交渉を学べる重要な機会でもある。
日本の公立校は、文科省の指導により、原則的に携帯電話の持ち込みは禁止されている。その一方で、教材としてタブレットなどスマートデバイスの導入が進んできており、学校でネットを利用する機会は、今まで以上に増加していくと思われる。
一方私立では通学が遠いこともあって、携帯の持ち込みを禁止しているどころか、緊急時の連絡のために持たせるよう指導しているところもある。ただし授業中はクラスごとに担任がまとめて預かるか、電源を切るように指導している。
これはMIAUの契約書の、“食事中や人と話しているときにメールを打たない。”という項目に、ニュアンス的には近いだろう。目の前にいる人よりも、ネットの向こう側の人間の方を重視するのはマナー違反であると、多くの保護者は考えている。先ほどのMIAUのアンケートでは、家庭で指導しているマナーとして「人と話しているときに携帯電話をいじらない」が41%で最多となっている。
機材管理と責任
“6.万が一トイレや床に落としたり、無くしたり、破損させた場合はの修理費用は自己負担です。家の芝生を刈ったり、ベビーシッターをしたり、お年玉でカバーしてください。こういうことは起こります、準備していてください。”
これは僕もあまり気にしていなかった点だが、たしかに本体そのものは高価なものなので、破損のリスクはある。特に子どもに持たせていると、使い方が荒いので、落として破損したり、何日も見つからなくなったりというのはよくある。
このためにまず親は修理保証プランへの加入は必須なのであるが、値段が問題なのではなく、大事な情報が入ったものなので、紛失には特に注意したいところだ。自己負担とは言うが、お手伝いをしてそのぶんを返すというのは、いいアイデアだ。もちろん、それぐらいの労働でペイできる金額ではないことは承知の上で、自分の不注意の責任を感じてもらうことに、重点がある。
その他の記事
|
iPhone 12は5Gインフラの整備を加速させるか(本田雅一) |
|
世界情勢の大きな変わり目を感じる今年の終わり(高城剛) |
|
ヤフージャパンが検索エンジンをNEVERに乗り換えでやらかし行政指導のあちゃー(やまもといちろう) |
|
中央集権的システムがもたらす「あたらしい廃墟」(高城剛) |
|
変化のベクトル、未来のコンパス~MIT石井裕教授インタビュー 前編(小山龍介) |
|
公共放送ワーキンググループがNHKの在り方を巡りしょうもない議論をしている件(やまもといちろう) |
|
自分にあった食材を探し求める旅(高城剛) |
|
本来ハロウィーンが意味していた由来を考える(高城剛) |
|
“スクランブル化”だけで本当の意味で「NHKから国民を守る」ことはできるのか?(本田雅一) |
|
屋久島が守ろうとしているものを考える(高城剛) |
|
秋葉原のPCパーツショップで実感するインフレの波(高城剛) |
|
受験勉強が役に立ったという話(岩崎夏海) |
|
ポストコロナという次の大きな曲がり角(高城剛) |
|
「たぶん起きない」けど「万が一がある」ときにどう備えるか(やまもといちろう) |
|
隣は「どうやって文字入力する」人ぞ(西田宗千佳) |










