【連載】元卓球世界王者の「上達の法則」

(4)視野を広げる

壁を越えたいすべての人に贈る究極の卓球理論DVD

[DVD] 軸・リズム・姿勢で必ず上達する 究極の卓球理論ARP(アープ)

arp_jacket03世界のトップ選手たちはなぜあれほど速く、激しいラリーの中でもバランスの取れた、美しい姿勢を崩さずにプレーを続けられるのか。全日本選手権を2度制し、世界選手権団体優勝に導いた名選手・山中教子がまとめた卓球理論=ARP(アープ)理論は、その秘密を軸・リズム・姿勢の三要素でひもとき、誰でも学べる形にまとめている。初心者からトップランカーまで、卓球に取り組むすべてのプレーヤー必携の究極の卓球理論!!

特設販売サイトはこちら!
http://arp.yakan-hiko.com/

Amazonで購入する

 

「視野を広く持つ」ということ

 

卓球の指導ではよく「ボールをしっかり見なさい」とか「相手のラケットを見なさい」というアドバイスがあります。もちろん、それが正しい場合もあるかもしれないけれど、中長期的には、私はあまりよいアドバイスだと思いません。それは、トータルな上達につながるとは思えないからです。

 

 

以前、自動車教習所で免許の講習を受けたときのことです。不器用な私は教官から「右!」「左!」と言われても反応が鈍くて、失敗ばかりしていました。あまりにもたもたしているとまた叱られるし、叱られた自分が嫌になる。そんなことを繰り返していたんです。

 

するとあるとき、教え上手な教官に出会いました。

 

「山中さん、いま、あなたは数メートル先、目の前の地面を見て運転しているでしょう? でも、車は時速何十キロメートルで走っているんです。ですから、視線はもっと先に向けなければいけないんです。ほら、あの電柱が見えるでしょう? そのずっと先ぐらいのところを見て運転してください」

 

私は「え? あんなに遠くを?」と半信半疑になりながらも、思い切って言われたとおり、遠くを見て運転してみました。すると、自然と腰と背筋が伸び、両肩の力が抜けて下に落ち、ハンドルを握る力が抜けたんです。視線を遠くに置くことで、視野が広がって、全体がよく見えるようになった。その結果、姿勢も自然と整えることができたんですね。

 

それまでの私は、

「ハンドルを切らなければ」

「ぶつけてはいけない」

と、目の前の「結果」ばかりに囚われていました。しかし、「遠くを見てください」というアドバイスひとつでリラックスでき、そういう凝り固まった状態から一気に解放されたのです。ハンドルを握ることが楽しくなってしまった私は、それまでがウソのように上達し、無事、免許を取ることができました。

 

「一点に囚われる」という罠に落ちないように

 

こういう、たった一言でその人の視界が開け、大きな上達につながるようなアドバイスが、「良いアドバイス」だと思います。卓球でも、これと通じるものがあると思います。

 

卓球は、スポーツ界でも最速と言われるぐらいのスピードでボールを打ち合うスポーツです。それゆえに、本来であれば、運動の質としても非常に高いレベルのものが要求されます。しかし、あまりにもスピードが速いために、飛び交うボールや相手のラケットといった「一点」に心が囚われ、視野が狭くなってしまう危険性が高いスポーツでもあるんですね。

 

そこへ、さらに「ボールをしっかり見なさい」「相手のラケットを見なさい」というアドバイスをしてしまっては、返って「一点」への囚われが強くなってしまうだけです。

 

一点に心が囚われると、その人が本来持っている心のゆとりが失われ、身体に力が入って反応が遅くなり、運動の質が落ちてしまう。そうすると上達のスピードも、ボールを打つ楽しさも半減してしまうんです。

 

ですから、私は卓球で伸び悩んでいる人には、教習所の教え上手の先生と同じように、「遠くを見てください」とアドバイスをすることがあるんです。

 

相手の後ろの壁、左右の壁、天井、地面……というように、いつもよりも空間を2倍、3倍に広く感じるようにする。たったそれだけのことで、見違えるようにプレーが変わる人が出てきます。その理由は、視野を広げることがその人の姿勢を変え、運動の質を変えるからです。

 

視野を広げることには、空間全体の中で自分と相手、そしてボールの位置を把握することができるという効果もあります。その結果、相手やボールの動きを一つ(全体)として捉え、予測ができるようになるのです。

 

 

ゲームでも「視野を広げる」

 

ゲー ムで緊張して、プレーが乱れてしまったときにも、「視野を広げる」のは有効です。相手のボールが予測できなかったり、ボールが来るとびっくりして身体が緊張してしまうという人は、おそらく視野が狭くなっているんです。逆に「あの人はいつもリラックスしているな」という人は、視野を広げる方法を知っているのだと思います。

 

視野を広げるには、卓球をやっているときだけではなく、常日頃から、訓練することをお勧めします。例えば外を出歩くときは、町全体を意識する。携帯電話やスマートフォンの画面を見ながら歩くなんていうのは論外ですが、そうでなくても、私たちは「どこそこに行こう」という意識が強すぎて、しばしば非常に視野が狭くなった状態に気づかずに行動していることが多いんです。

 

まず自分の身体すみずみまで意識をめぐらせ、次に自分を取り巻く世界全体に、少しずつ意識を広げていきます。最初は青空を見上げてみるだけでも、パッと意識が広がるのがわかります。次に地面を見てみる。舗装された道でも、道端に草が生えていたり、いろいろと気づかなかった発見があるかもしれません。

 

そういうふうに空間意識をいつもより少しだけ広げて、卓球台についてみてください。そうすればきっと新境地が開かれると思いますよ。

 

 

<次回に続く>

<関連記事>

(1)上達し続ける人だけがもつ「謙虚さ」
(2)「目標」から「目的」へ
(3)プレッシャーの受け止め方
(4)視野を広げる

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

壁を越えたいすべての人に贈る
究極の卓球理論DVD

[DVD] 軸・リズム・姿勢で必ず上達する 究極の卓球理論ARP(アープ)

世界のトップ選手たちはなぜあれほど速く、激しいラリーの中でもバランスの取れた、美しい姿勢を崩さずにプレーを続けられるのか。全日本選手権を2度制し、世界選手権団体優勝に導いた名選手・山中教子がまとめた卓球理論=ARP(アープ)理論は、その秘密を軸・リズム・姿勢の三要素でひもとき、誰でも学べる形にまとめている。初心者からトップランカーまで、卓球に取り組むすべてのプレーヤー必携の究極の卓球理論!!

特設販売サイトはこちら!
http://arp.yakan-hiko.com/

Amazonで購入する

その他の記事

あれ、夏風邪かも? と思ったら読む話(若林理砂)
ヘヤカツオフィス探訪#01「株式会社ピースオブケイク」前編(岩崎夏海)
「スターウォーズ」を占星術でひもとく(鏡リュウジ)
「朝三暮四」の猿はおろかなのか? 「自分の物語」を知ることの大切さ(福岡要)
村上春樹を読む:世界的な評価を受ける作家の共通点(内田樹&平川克美)
在宅中なのに不在票? 今、宅配業者が抱える問題(小寺信良)
新興国におけるエンジンは中国(高城剛)
アイデアを生む予定表の「余白」(岩崎夏海)
クリエイターとは何度でも「勘違い」できる才能を持った人間のことである(岩崎夏海)
「民進党」事実上解党と日本の政治が変わっていくべきこと(やまもといちろう)
「ラスト・ナイツ」ついに公開ーー苦労そのものに喜びがある(紀里谷和明)
台湾から感じるグローバルな時代の小国の力(高城剛)
「戦後にケリをつける」ための『東京2020 オルタナティブ・オリンピック・プロジェクト』(宇野常寛)
目的がはっきりしないまま挑戦する人の脆さと凄さ(やまもといちろう)
日本が抱える現在の問題の鍵はネアンデルタール人の遺伝子にある?(高城剛)
【DVD】軸・リズム・姿勢で必ず上達する究極の卓球理論ARP
「今のままで上達できますか?」元世界選手権者が教える、新しい卓球理論!

ページのトップへ