「私がファン第一号になる!」」
天野:それからフジテレビを中心にいろいろな番組に出てたの?
千秋:半年から1年はレッスンばかりしてたかな。「優勝者を集めてグランドチャンピオン大会をやろう」ていう話にはなってたけど、まだ優勝者を実際にどんな番組に出すかとかは決まってなかった。だから3月31日まで就職は断ってなかった。
天野:いつでも働けるようにね。
千秋:フジテレビの人に「私、芸能人になれるんですか?」って聞いて。「事務所が決まらないとなれない」って言われたから、「なれないんだったら、どうにかしてください」って。
天野:しっかりしてんなぁ。
千秋:そうしたら、フジテレビの人が「とにかく内定を断ってきなさい」って言ってくれたから「言いましたね!じゃあ、芸能人になれるんですよね!」ってやりとりがあったね。
天野:こわー(笑)
千秋:3月31日に就職先に行ったの。ちょうど「明日から頑張ろう」という壮行会をやる日だったんだけど、とにかく社長に全部正直に話したの。そしたら「偉い!」って言ってくれた。その時、みんな内定いっぱいもらってて電話一本でやめる人ばっかりだったから。
天野:わざわざ来たのは「偉い!」と。
千秋:「見上げたもんだ、偉い!」と言われて、「壮行会に一緒に出なさい」って言ってくれて。
天野:応援してくれたんだ!
千秋:同じ時に入社する予定だった人たちが10人くらいいたんだよね。そのみんなでご飯を食べて、社長が最後の挨拶で「明日からここにいる新入社員○○人のうち一人が芸能界に行くそうなので、私がファン第一号になる!」って言って
くれた。
天野:すごい、いいじゃん!
千秋:で、その一人以外は明日から頑張ろう!って。それで、その会社とはサヨナラした。
天野:その会社はまだあるの?
千秋:多分あると思う。この間調べたらあった。
天野:すげーなあ。
同じ世界に入ったからには「ファンなんです!」は失礼だと思う
千秋:それで半年位レッスンみたいなものがあって、グランドチャンピオン大会があって今の事務所が手を挙げてくれて入ったの。
天野:そこに入ってから、タレントとして仕事が入りだしたんだ。
千秋:まず、フジテレビの仕事が、『ウゴウゴルーガ』とか『ノンタン』とか深夜番組とかが決まって。そこで松村邦洋さんとかに初めて会うんだけど。
天野:それで色々やっていたうちの、その中の一つとしてラジオに来て俺たちと会うんだ!
千秋:そう、奥山佳恵ちゃんのラジオだから、本当に1年目の時だと思う。
天野:日曜の8時ってラジオ誰も聞いてない番組だけどね(笑)
千秋:そうなの!?で、そこでウドちゃん見て。
天野:あ、芸能界出れない人だ!って思ったんだ(笑)憧れの芸能界に入ってどうだった?
千秋:うーん。
天野:会いたい人とかいたんじゃない?
千秋:会いたい人とかはいなかった。
天野:あ、そうなんだ。
千秋:同じ世界に入ったからには、「ファンなんです!」とか「会いたい!」っていうのは失礼だと思う。
天野:なんのプライドだ!アッハッハ(笑)聖子ちゃんとか好きじゃん。
千秋:聖子ちゃんは確かに好きだけど、今まで会ったことないのね。本番中に同業者として「ファンなんです」っていうのは、ネタだったらいいけど、本気はダメだよね。楽屋に行って「ファンなんです!」みたいなのは絶対ダメだと思う。
天野:自分の中で線引きしてるんだね。それで、俺たちと会って今になってると。
千秋:それで、ウリナリでがっちり一緒に仕事するようになったね!
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