甲野善紀
@shouseikan

甲野善紀メルマガ『風の先、風の跡』より

達成感の得られない仕事とどう向き合うか

やりがいや達成感を持ち得ない仕事が増えている

いつの間にか、周りは一面の青葉に包まれる季節となった。振り返ってみると桜が咲き始めた頃から今に至るまで、用件がたて込んで、その折々の木々の変化はもちろん知っていたのだが、以前のようにしみじみとそうした東北では春紅葉といわれている新緑の変化を楽しむゆとりもなかった事にあらためて気がつく。

忙しさはもう随分前から慢性的になってはいるが、今年は特にそれがキツイように思う。ただ、ありがたい事に、私の仕事は私が選んで自分からこの事に積極的に関わることが出来る仕事だから、やればやっただけの達成感もあるし、仕事としてやりがいもある。

しかし、現代という時代の非常に大きな問題は、仕事にやりがいや達成感を求められないものが増えてきているという事である。こういうと、「いや、どんな仕事でも心がけ次第でそれは生き甲斐になるのだ」というような事を主張される方もあるかもしれないが、そういう風に言えた時代は、まだ現代のようなおよそ生き甲斐を持ち得ない仕事がなかったからだと思う。

なぜこのような事を言うかというと、私は最近私の知人から聞いた、ある金融業界のシステムを維持している人の仕事内容の大変さを聞いたからである。

 

kono_jacket

 

2014年6月5日発売!

甲野善紀の最新DVD『甲野善紀 技と術理2014 内観からの展開』

kono.yakan-hiko.com/

1 2 3 4
甲野善紀
こうの・よしのり 1949年東京生まれ。武術研究家。武術を通じて「人間にとっての自然」を探求しようと、78年に松聲館道場を起こし、技と術理を研究。99年頃からは武術に限らず、さまざまなスポーツへの応用に成果を得る。介護や楽器演奏、教育などの分野からの関心も高い。著書『剣の精神誌』『古武術からの発想』、共著『身体から革命を起こす』など多数。

その他の記事

川端裕人×荒木健太郎<雲を見る、雲を読む〜究極の「雲愛」対談>第2回(川端裕人)
地味だが「独自色」が蘇った今年のCEATEC(西田宗千佳)
近年の大ヒット映画に見る「作り方」の発明(岩崎夏海)
教育経済学が死んだ日(やまもといちろう)
創業メンバーをボードから失った組織の力学(本田雅一)
世界的な景気減速見込みで訪れる「半世紀の冬」(やまもといちろう)
それ「悲報」でもなんでもないから――化粧品はお肌に浸透しません!(若林理砂)
役の中に「人生」がある 俳優・石橋保さん(映画『カスリコ』主演)に訊く(切通理作)
まだ春には遠いニュージーランドでスマホ開発の終焉とドローンのこれからを考える(高城剛)
過疎化する地方でタクシーが果たす使命(宇野常寛)
誰も無関係ではいられない「メディアの倫理」(小寺信良)
衆院選2017 公示前情勢がすでにカオス(やまもといちろう)
世の中は感情とシステムで動いている(本田雅一)
チェルノブイリからフクシマへ――東浩紀が語る「福島第一原発観光地化計画」の意義(津田大介)
週刊金融日記 第292号【ビットコインのお家騒動は続く、ビットコインキャッシュ大暴騰他】(藤沢数希)
甲野善紀のメールマガジン
「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)

ページのトップへ