川端裕人メールマガジン「秘密基地からハッシン!」より

NYの博物館で出会った「カミカゼ・エクスペリエンス」

宇宙にまつわる展示とともに戦闘機が並ぶ

しかし、最近、退役したスペースシャトルのオービターを全部見る、と決めたので、これは行かねば、ということになってさっそく行ってきた次第だ。

結果。値段に充分見合うものだった。

宇宙とは別の部分で、すごくはっとさせられた。宇宙と直接関係ある部分でも普通に勉強になったのだが、それにしても……と不意打ちをくらった。

まず、イントレピッドの「海上+航空」部門は、予想通りの構成だ。

甲板上には、数々の戦闘機やその他、軍用機が並んでいる。きっと見る人が見れば、すごいものなのだが、そのあたりは「わー、いろいろあるなあ」ということになってしまうのだった。
 
ph_s_4
〈甲板上は様々な軍用機が……〉
 
ph_s_5
〈なにか映画で見たことがあるような面構えだ〉
 
空母ともなると、中身は立派なビルのようなもので、86番桟橋の入り口を1階とすれば、展示空間は3層に分かれている。3層目が甲板だ。そして、屋内展示には、やはり、マーキュリー計画や、ジェミニ計画で、カプセルを回収した逸話についてのコーナーがあった。展示物としては、マーキュリーカプセルの模型があった。

メインコンテンツとして取り上げられているのは、1962年のミッションで、宇宙飛行士スコット・カーペンターが搭乗したマーキュリー宇宙船オーロラ7を回収した時のことだ。これは、ジョン・グレンのフレンドシップ7に次ぐ二度目の地球周回飛行。着水点が大幅にずれたため、カプセルの回収がハラハラドキドキだったということもあり、イントレピッドの役割は大きく報道された。

 
ph_s_6
〈オーロラ7の模型〉
 
ph_s_7
〈その後姿〉
 
ph_s_8
〈当時のイントレピッドの艦内新聞〉

1 2 3
川端裕人
1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。普段は小説書き。生き物好きで、宇宙好きで、サイエンス好き。東京大学・教養学科卒業後、日本テレビに勤務して8年で退社。コロンビア大学ジャーナリズムスクールに籍を置いたりしつつ、文筆活動を本格化する。デビュー小説『夏のロケット』(文春文庫)は元祖民間ロケット開発物語として、ノンフィクション『動物園にできること』(文春文庫)は動物園入門書として、今も読まれている。目下、1年の3分の1は、旅の空。主な作品に、少年たちの川をめぐる物語『川の名前』(ハヤカワ文庫JA)、アニメ化された『銀河のワールドカップ』(集英社文庫)、動物小説集『星と半月の海』(講談社)など。最新刊は、天気を先行きを見る"空の一族"を描いた伝奇的科学ファンタジー『雲の王』(集英社文庫)『天空の約束』(集英社)のシリーズ。

その他の記事

良い旅は、旅立つ前に決まるのです(高城剛)
ネット時代に習近平が呼びかける「群衆闘争」(ふるまいよしこ)
毎朝、名言にふれる習慣を作ることで新たな自分が目覚める! 『日めくり ニーチェ』(夜間飛行編集部)
「13歳の息子へ送ったiPhoneの使用契約書」が優れている理由(小寺信良)
アップル固有端末IDの流出から見えてくるスマホのプライバシー問題(津田大介)
新興国におけるエンジンは中国(高城剛)
「50歳、食いしん坊、大酒飲み」の僕が40キロ以上の減量ができた理由(本田雅一)
僕が今大学生(就活生)だったら何を勉強するか(茂木健一郎)
改めて考える「ヘッドホンの音漏れ」問題(西田宗千佳)
週刊金融日記 第291号【SegWit2xのハードフォークでまた天から金が降ってくるのか、日経平均は1996年以来の高値にトライ他】(藤沢数希)
住んでいるだけでワクワクする街の見つけ方(石田衣良)
【第2話】波乱の記者会見(城繁幸)
なぜゲーム機だけが日本発のプラットフォーム作りに成功したのか(西田宗千佳)
津田大介×石田衣良 対談<前編>:メルマガは「アナログ」なメディアである(津田大介)
人は生の瀬戸際までコミュニケーション能力が問われるのだということを心に刻む(やまもといちろう)
川端裕人のメールマガジン
「秘密基地からハッシン!」

[料金(税込)] 864円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回以上

ページのトップへ