名越康文
@nakoshiyasufumi

『SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』より

落ち込んで辛いときに、やってはいけないこと

「群れ」の中で落ち込んだら

 

恋人に浮気をされた。
家族との関係性が悪い。
同僚からの陰口を耳にした。

 

心が傷ついた時、私たちはつい「誰かになぐさめてもらおう」と考えがちです。でも、自分の心の隙間を「他人」に埋めてもらおうとする試みは、必ずといっていいぐらい、失敗します。

 

それは結局、家族や会社といった、今自分が所属している「群れ」の中で傷ついた心を、同じ群れの中で、癒そうとしているからなんです。

 

普段自分が過ごしている「場」や「空気」から離れないと、「群れ」の中で負った「傷」を癒やすことはできません。

 

会社で傷ついたら、会社の外で、

家族で傷ついたら、家族の外で傷を癒す。

群れの内側で失われた人生の活力は、群れの外で充電するということは、人が幸せに生きるために守るべき、鉄則といっていいほど大切な原則なのです。

 

群れの外の空気に触れよう

 

「群れの外」といっても、カウンセリングを受けろ、と言っているわけではありません。とにかく、「群れの外」の空気に触れる、ということが重要です。

職場や家族の人間関係に少し疲れたら、軽い山歩きや、あるいは季節折々に花が咲く公園にでも出かけて行くのも良いでしょう。最近は週末に畑仕事をするサラリーマンの方もおられるそうですが、「群れ」から気持ちを一瞬でも切り離すという意味でも、素晴らしいことだと思います。

「わざわざそんなことしなくても、家でテレビを見たり、ゲームをしてゆっくり過ごせば疲れは取れるんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。でも、スマートフォンの電源が入っていると、私たちはついついSNSを通して「群れの空気」に触れてしまいます。会社や自宅の近所では、ついつい仕事のことや、家の問題を思い出してしまうかもしれません。

「群れの外」の空気に触れる、とはそういうことです。読者の皆さんの多くは、都会に住んでおられるでしょうから、一週間に一度は、郊外の公園など、土や木がたくさんあるところを訪れるのも良いでしょう。

あるいはお寺やお墓もお勧めです。私は、お墓の横の路地を歩くのが好きです。お墓という「あの世」の近くを歩くことで、「この世」の群れの意識から、ふっと手を離すことができるからです。

少しの時間でもいいから、群れを離れて、一人で過ごす時間をつくりましょう。そうすることで私たちは、群れの中で疲弊した心身を休め、エネルギーを充電することができるはずです。

 

 

本当の「ひとりぼっち」になるための方法をまとめてみました。

友人関係でも、恋愛でも、ビジネスでも、
本当の「ひとりぼっち」を知っている人が、
幸せへの道をつかみます。

新刊『ソロタイム(Solo Time) 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』

著者:名越康文
四六版並製、256ページ
ISBN:978-4906790258
定価1600円+税
夜間飛行 2017年6月12日刊

アマゾン→http://amzn.to/2raktov

ヤフーショッピング→http://store.shopping.yahoo.co.jp/yakan-hiko/906790258.html

honto

https://honto.jp/netstore/pd-book_28512870.html

 

■内容

他人の言葉や常識に振り回されず、
納得のいく人生を送るために必要な
新時代のライフスタイルの提案!

5000人のカウンセリング経験から得た精神科医の結論!

「会社や家族、友人や恋人といったさまざまな人間関係を維持していくことだけに、人生のエネルギーと時間の大半を注ぎ込んでいる人は少なくありません。しかし、そのことが、現代人の不幸を生み出しています。
人間関係は大切だけれど、それ自体は人生の目的ではないのです」

「日ごろの人間関係からいったん手を離し、静かで落ち着いた、ひとりぼっちの時間を過ごす。たったそれだけのことで、何ともいえないような虚しさが、ふっと楽になった、という人は、少なくありません」
(本書より)

<<<人生を変える、ソロタイム活用法>>>

部屋を片付ける/旅に出る/古典やSFを読む/大きな決断の前には気分転換をする/他人を変えず自分が変わる/仕事や勉強よりも大切なのは「落ち着く」こと/小さな怒りを払っていく/姿勢を整えてしっかり息を吐く/拭き掃除をする/小さいことから習慣を変える/夕飯ヌキのプチ断食をする/家族や友人、同僚に対して毎回「はじめまして」という気持ちで接する/いつもと違うキャラになる/夜中にひとりで散歩をする

<目次>
第1講 あなたは群れの中で生きている
第2講 本当の自分の見つけ方
第3講 自分の心に打ち勝つ
第4講 身体に秘められた知恵と出会う
第5講 人生を変える習慣の力
第6講 もう一度、人と出会う
(目次より)

 


<著者プロフィール>
名越康文(なこしやすふみ)

1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学客員教授。
専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。
著書に『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSC新書、2010)、『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)、『『男はつらいよ』の幸福論 寅さんが僕らに教えてくれたこと』(日経BP社、2016)などがある。

夜間飛行よりメールマガジン「生きるための対話」、通信講座「名越式性格分類ゼミ(通信講座版)」配信中。
公式サイト
http://nakoshiyasufumi.net/

名越康文
1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、京都精華大学客員教授。 専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。 著書に『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSC新書、2010)、『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『質問です。』(飛鳥新社、2013)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。 名越康文公式サイト「精神科医・名越康文の研究室」 http://nakoshiyasufumi.net/

その他の記事

コンデンサーブームが来る? Shureの新イヤホン「KSE1500」(小寺信良)
週刊金融日記 第282号<日本人主導のビットコイン・バブルは崩壊へのカウントダウンに入った、中国ICO規制でビットコインが乱高下他>(藤沢数希)
世界でもっとも自然災害リスクが高いのに世界でもっとも幸せな国の一つと言われるバヌアツの魅力(高城剛)
彼女を部屋に連れ込んでどうにかしたい時に聴きたいジャズアルバム(福島剛)
「レゴとは、現実よりもリアルなブロックである」(宇野常寛)
インタラクションデザイン時代の到来ーー Appleの新製品にみる「オレンジよりオレンジ味」の革命(西田宗千佳)
話題のスマホ「NuAns NEO」の完成度をチェック(西田宗千佳)
今後20年のカギを握る「団塊の世代」(岩崎夏海)
「モテる人」が決して満足できない理由(岩崎夏海)
自分の「生き方」を職業から独立させるということ(紀里谷和明)
フリーランスで働くということ(本田雅一)
仕事とは「何を」するかではなく「どう」するかだ(岩崎夏海)
iPad Proでいろんなものをどうにかする(小寺信良)
「バレなければいい」という行為について(やまもといちろう)
「どうでもいいじゃん」と言えない社会は息苦しい(紀里谷和明)
名越康文のメールマガジン
「生きるための対話(dialogue)」

[料金(税込)] 540円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)

ページのトップへ