名越康文
@nakoshiyasufumi

『SOLO TIME 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』より

年の瀬に「私の人生はこのままでいいのか?」と思ったら読む話

※この記事は名越康文の書籍『ソロタイム(Solo Time) 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』の冒頭部分から抜粋してお届けします。

 

今日は何人か、初めての方のお顔が見えますね。ありがとうございます。よろしければ、なぜ、こんな小さな、そして(自分で言うのもなんですが)怪しげな心理学講座に足を運んでいただいたのか、簡単に教えていただいてもいいでしょうか?

 

……ふむふむ、なるほど。いや、よくわかりますよ。皆さんの抱えている悩みに共通していることを、あえて一言で表現すれば、それはたぶん「自分の人生は、このままでいいのか?」という問いになると思うんです。

え? いい大人にもなって、恥ずかしいことをいうなって?

そんなことはありません。これは、私に言わせれば、人が生きる限り、絶対に「避けて通れない問い」ですから。

早い人で中学生、遅い人でも高校生や大学生ぐらいになると、私らは必ず一度は「人生とは何か?」「自分はいかに生きればよいのか?」と考えることになります。でも、多くの人は大人になると、自分がそんなことに悩んでいたことをすっかり忘れ、仕事や恋愛、子育てに力を注いでいきます。

だから、多くの人は、こういう問いは思春期特有のものだと思い込んでいるんですね。しかし、人生のどこかで、こうした「問い」は必ずもう一度、人の心に舞い戻ってきます。

がんばって働く、子どもに愛情を注ぎ込む、映画や音楽、テレビや漫画を楽しむ……そうやって忙しく日々を過ごしている日々の中で、あるときふと、忘れたはずの問いが頭をよぎる。

「私、何のためにこんなに忙しくしてるんだっけ?」
「こんな毎日を繰り返すことに、意味があるのかな?」

忙しく仕事をこなして、すっかり疲れ果ててソファにへたりこんでいるとき、あるいは、たくさんの友人と一緒に楽しくパーティの席を囲んでいるそのさなかにすら、この問いは唐突に、私たちの心を支配します。

 

胸の片隅にぽっかりと小さな穴が空いてしまったみたいに虚しくて、何をやっても満たされなくなってしまう。

 

実は今、こういう状態に陥っている人は増えているんじゃないかと思います。

日本の経済は右肩下がりの傾向にあるともいわれていますが、長い目で見た時には、私たちは間違いなく、かつてなかったほど物質的に豊かで、そして危険の少ない世界に暮らしています。

お腹が減ればコンビニでおにぎりを買うことができるし、その帰り道に、ライオンやチーターに襲われないかとビクビクする必要はありません。一万年前、狩猟採集生活を送っていた私たちの祖先にしてみれば、それは夢のような生活でしょう。

しかしながら、一人ひとりの人生を見たときには、私たちが祖先よりも幸せな人生を送ることができているかというと、はなはだ疑問ではないでしょうか。多くの人は、表面的には幸せを装いながらも、心のどこかで途方もない虚しさを抱えながら、日々を過ごしています。

私は、町医者です。十数年ほど病院の精神科に勤め、独立してからはクリニックで毎日、たくさんの患者さんを診させていただく中で、多くの人が、心のどこかに大きな虚しさを抱えておられることに気がつきました。

「自分の人生は、このままでいいのか?」という問いの答えは、当然ながら、一人ひとり違うはずです。ただ、私自身の経験から申し上げれば、答えそのものは違っていても、その答えに至るための道筋は、共通しています。

この講座では、先人たちの知恵と、私の経験から、皆さんが抱えている虚しさの正体を突き止め、それを払っていくお手伝いをさせていただきたいと考えています。

 

続きは本書で!

 

 

話題沸騰! 各所で絶賛!!
『ソロタイム(Solo Time) 「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である』


著者:名越康文
四六版並製、256ページ
ISBN:978-4906790258
定価1600円+税
夜間飛行 2017年6月12日刊

アマゾン→http://amzn.to/2raktov

電子版(kindle、epub)→https://yakan-hiko.com/dc.php?no=12

honto→https://honto.jp/netstore/pd-book_28512870.html

 

■内容

他人の言葉や常識に振り回されず、
納得のいく人生を送るために必要な
新時代のライフスタイルの提案!

5000人のカウンセリング経験から得た精神科医の結論!

「会社や家族、友人や恋人といったさまざまな人間関係を維持していくことだけに、人生のエネルギーと時間の大半を注ぎ込んでいる人は少なくありません。しかし、そのことが、現代人の不幸を生み出しています。
人間関係は大切だけれど、それ自体は人生の目的ではないのです」

「日ごろの人間関係からいったん手を離し、静かで落ち着いた、ひとりぼっちの時間を過ごす。たったそれだけのことで、何ともいえないような虚しさが、ふっと楽になった、という人は、少なくありません」
(本書より)

<<各所で絶賛!! 話題沸騰!!>>

繋がりを繋がりに戻すためにはひとりの時間が必要です。「ひとりになってみる!」とひとり宣言をしてみる。そしたら思っている以上に勇気が出たり、自分の力を取り戻せていけますよ。(しいたけ占いのしいたけさんブログより)

「メレンゲの気持ち」で森星さんが絶賛! ラジオ「伊集院光とラジオト」「ハフポスト日本版」「ビジネスブックマラソン」など、各メディアで大きく取り上げられました!

 

名越康文
1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、京都精華大学客員教授。 専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。 著書に『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSC新書、2010)、『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『質問です。』(飛鳥新社、2013)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。 名越康文公式サイト「精神科医・名越康文の研究室」 http://nakoshiyasufumi.net/

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