高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

自分にあった食材を探し求める旅

高城未来研究所【Future Report】Vol.466(2020年5月22日発行)より

今週も、沖縄本島北谷町にいます。

沖縄本島は、本格的に梅雨入りした様相で、重い空の日々が増えてきて、外を走ることも儘なりません。

そこで、この機に本当に自分にあった食事を見直そうと考えまして、現在、体内にグルコースモニターを埋め込み、食事ごとの血糖値変動と体感を記録しています。

今回は、久しぶりにアボット社の「フリースタイル・リブレ」と、スマートフォンのアプリでモニターするためのサードパーティ製アタッチメント「ミャオミャオ」を使って、24時間、自分を監視することにしました。
あわせて、心拍数や血中酸素飽和度、体温なども記録し、いわば、自分の「スペック」の再確認を行なっています。

たとえ、最新の検査を受けても、検体は「一時の自分を切り取ったもの」でしかありません。
自然環境から経済動向まで「波」があるように、自分の身体も「一瞬の状態」だけでなく「波」を理解しなければ、本当の「スペック」は、なかなかわからないものです。

個々の「スペック」は、環境や加齢によっても変わりますので、遺伝子は変わらなくても、オンオフスイッチと言われるエピジェネティクスに変化が生じ、なにより消化力や免疫力などは、日によって異なるんだと、多くの人たちが実感するところだと思います。

そんな中、最新のデジタル・ディバイスを利用することによって、毎時毎分毎秒移り変わる「波」をスマートフォンに取り込み、「自分」を映し出すことが、近年可能になってきました。

また、以前もお話ししましたが、一般的に玄米は、血糖値上昇するのを穏やかにすると言われている食材ですが、発芽させても発酵させても、僕にとっては、白米より玄米のほうが血糖値の上昇が大きいため、少量を細かくわけて食べるような工夫を行なわねばなりません。
玄米は、GI値が低いという論調を見ますが、僕にとってはあてはまらず、いわゆる「他者の情報」は、本当にアテにならないと、身を以て理解するところです。
ワインもGI値が低い、1杯80キロカロリー程度といいますが、実際は、色だけみてもバラバラです(https://bit.ly/3e0MIh8)。

このように、同じ食品でも大きく違い、個々によって異なる遺伝子やコンディションによっても、その人に向き不向きの食品があるものです。
食生活には、自分にあったモノが必ずあり、また、季節や体調などによっても異なります。
それゆえ、自分にあった食材を探し求める旅である「内的探査=インナートリップ」を、適宜行わねばなりません。

驚くことに、玄米を調べると、品種や水加減、炊き方によっても血糖値の上昇は異なり、面白いのは電気土鍋で炊いたのが、もっとも血糖値の上昇を抑え、次に玄米専用炊飯器、そして、一般の圧力炊飯器、最後がヘルシオのクックパッドでした。
その上、咀嚼回数によっても、血糖値が異なるのです。
実に面白い!

短時間の血糖値の上昇、いわゆる「血糖値スパイク」は、放置しておくと動脈硬化が進み、血管が痛み、炎症や酸化ストレスを起こすと言われますが、なにより疲れやすく、パフォーマンスが低下してしまいます。
もし、これをお読みの方が、食後にグッタリして眠気を感じるほど疲労感があるならば、一度、「血糖値スパイク」を疑ったほうがいいのは、間違いありません。
この状態を改善するには、個々によって異なる「自分にあった食事」を見つけるしかないのです。

時差ぼけがあるような移動が続く日々ではできない、自分の正確な「スペック」を再確認すること。
この機は、「インナートリップ」に適した日々だと考え、徹底検証している今週です。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.466 2020年5月22日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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