※この記事は本田雅一さんのメールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」 Vol.070<PS5の「コストのかけどころ」から見える、この先10年の技術トレンド>(2020年6月15日)からの抜粋です。

昨年から発売がおおよそ予告されており、また1月に米ラスベガスで開催されたCESで、ソニー社長の吉田憲一郎氏が正式名称を発表していた(名称に意外性はまったくなかったけれど)『PlayStation 5』が正式発表されました。と言っても、価格はまだ発表されていません。
どのようなハードウェアなのか、そしてどんな可能性を持ち、どんなグラフィックスが実現されるのかといった点は披露されましたが、まだまだティザーの最初のレベル。これから明らかになる部分が多いと考えられます。
かつてゲームコンソールの最新世代と言えば、今後のテクノロジー産業を占うほどの大きなインパクトがありましたが、現在はそこまで大きな影響はありません。ゲームユーザーの中でもカジュアル層は、スマートフォンやタブレットに流れてしまっているからです。
また、パソコンで遊ぶゲームの進化や遊びやすさの向上(互換性の面など)も変化し、ゲーミングPCを使えば専用機を使うよりも高いゲーム体験が得られます。何しろ、メモリーにしろGPUにしろ、予算次第でいくらでも盛れますからね。
……と、話がどんどん膨らんでしまいましたが、そうした中でもPS5に関して興味深いところがいくつかあり、世の中のテクノロジートレンドを象徴していると思える部分があります。
5年に一度だからこそ慎重に見極められた技術トレンドのビジョン
ゲームコンソールはおよそ5〜6年のサイクルで新世代へと切り替わり、製品そのものが現役で“売れる”のは約10年というのが、過去の実績でした。これからも同じサイクルとは限りませんが、開発するメーカーとしては「5年間は一線級、10年は現役」であることを目標に技術トレンドを見据え、最終的な仕様を決めていきます。
この長期のトレンドを見誤ると、途中で競争力を失ったり、立ち上げ時にハードウェアのコストが嵩みすぎてプロモーションや対応ゲームに投資しにくいといった問題を引き起こします。それだけに、ゲームコンソールの世代進化は「これからの5年、これからの10年」を見据える上で、インスピレーションが湧きやすい題材と言えるでしょう……
(この続きは、本田雅一メールマガジン 「本田雅一の IT・ネット直球リポート」で)
本田雅一メールマガジン「本田雅一の IT・ネット直球リポート」

2014年よりお届けしていたメルマガ「続・モバイル通信リターンズ」 を、2017年7月にリニューアル。IT、AV、カメラなどの深い知識とユーザー体験、評論家としての画、音へのこだわりをベースに、開発の現場、経営の最前線から、ハリウッド関係者など幅広いネットワークを生かして取材。市場の今と次を読み解く本田雅一による活動レポート。
ご購読はこちら。
その他の記事
|
トランプさん滅茶苦茶やりすぎた結果が出始めるのではないかという恐怖(やまもといちろう) |
|
花見で教えられるこの世の唯一の真実(高城剛) |
|
明石市長・泉房穂さんが燃えた件で(やまもといちろう) |
|
渋谷オフィスビルの空室率から感じる東京一極集中の崩壊(高城剛) |
|
「貸し借り」がうまい人は心が折れない(岩崎夏海) |
|
変換エンジンを一新したATOK 2017 for Macが来た!(小寺信良) |
|
新興国におけるエンジンは中国(高城剛) |
|
馬鹿に乗っかられて壊滅した「評価経済ネタ」バブルの今後(やまもといちろう) |
|
ファーウェイ問題から想像する強者にとっての心地よさ(本田雅一) |
|
なぜ電車内にベビーカーを持ち込む人は嫌われるのか?(岩崎夏海) |
|
貧乏人とおひとり様に厳しい世界へのシフト(やまもといちろう) |
|
「民進党」事実上解党と日本の政治が変わっていくべきこと(やまもといちろう) |
|
眼鏡っ子のための心を整えるエクササイズ(名越康文) |
|
中国からの観光客をひきつける那覇の「ユルさ」(高城剛) |
|
「けものフレンズ」を見てみたら/アマゾン・イキトスで出会った動物たち(川端裕人) |











