高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

歴史に見られる不思議なサイクル

高城未来研究所【Future Report】Vol.552(2022年1月14日発行)より

今週も東京にいます。

12月からほとんど移動せず、また年末年始を利用しまして、長年書きたいと思ってました「歴史的なサイクル」に関する一冊を書きあげました!

歴史には不思議なサイクルがあり、およそ80年周期で「大波」が社会を襲います。
1929年の世界恐慌時に米国大統領だったルーズベルトは、「出来事には不思議なサイクルがある」と述べましたが、確かに米国ではおよそ80年ごとに政治制度の仕組みが変わる「不思議なサイクル」が存在します。

第一のサイクルは、独立戦争と憲法が制定された1787年からはじまります。
ここで米国が誕生し南北戦争終結まで78年間続きます。
第二のサイクルは、南北戦争が終わった1865年に始まり、第二次世界大戦終結まで、ちょうど80年間続きました。
そして第三のサイクルは、第二次世界大戦が終わる1945年に始まり、この「不思議なサイクル」のパターンが同じように続けば、次のサイクルは2025年ごろに終わりを迎えることになるのです。

米国建国、南北戦争による米国統一、そして第二次世界大戦と続いたおよそ80年周期の「不思議なサイクル」は、いよいよ次の節目に差し掛かろうとしています。

実はこの「不思議なサイクル」は、米国に限りません。

日本を見れば米国で独立戦争がはじまった同じ頃、1782年(天明2年)から1788年(天明8年)にかけて、悪天候や冷害により日本の近世では最大の飢饉「天明の大飢饉」が発生し、「百姓一揆」や「打ちこわし」が次々と勃発。
徳川幕府の体制が大きく揺らぎ、この頃を境に幕府より列強な藩が強くなりました。
そして、およそ80年後の1868年に徳川幕府が崩壊し明治政府が樹立します。
その77年後に1945年第二次世界大戦が終結するのです。

日本と同じような古い歴史を持つイタリアは、1790年代にナポレオンに征服され、それから71年後の1861年に現在まで続く統一イタリア王国が樹立。
そして84年後に1945年第二次世界大戦終結しています。
フランスは1789年にフランス革命勃発し、81年後の1870年にフランスでナポレオン失脚に伴い第三共和政樹立。
75年後の1945年に第二次世界大戦が終結しました。

いまから80年周期の2サイクル前、つまりおよそ160年前の1860年代には、

1861年にアメリカ南北戦争とイタリア統一戦争
1864年にドイツ統一戦争
1867年にカナダがイギリス帝国から無血独立
1868年に日本の戊辰戦争が勃発し、江戸幕府が崩壊
1870年にフランスでナポレオン失脚し第三共和政樹立

と、10年間の間に世界中で「大転換」が起きています。

そして、本年2022年から77年前に第二次世界大戦が集結し、再び世界中で「大転換」がおきました。

もし、ルーズベルトが言うように、歴史に見られる「不思議なサイクル」がいまも続いているのであれば、次の「大転換」まで遠くありません。

いったい、どのような「大転換」が起きるのか?

これをいま書かねばと思い、年末年始正に取り組んだ次第です。

現在、鋭意推敲中の新刊にどうぞご期待ください。
今月中には脱稿します。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.552 2022年1月14日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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