高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

効果的な時差ぼけ解消法

高城未来研究所【Future Report】Vol.693(9月27日)より

今週は、ヘルシンキ、バロセロナ、ケルン、ロンドンと移動しています。

例年地球を7〜8周回るような生活を続けていますが、今年は新しいヘルスケアサービスを立ち上げたこともありまして、年の前半は東京中心に多くの時間を日本で過ごしました。
その反動もありまして、残り3ヶ月で地球3周を高速で廻らねばなりません。

このような生活を送る上で最大の問題は、やはり時差ぼけです。

時差ぼけ(ジェットラグ)とは、異なるタイムゾーンを移動することにより体内の概日リズム=サーカディアンリズムが乱れる状態を指します。
概日リズムは、約24〜25時間の周期で体内時計が調節する生理的なリズムで、睡眠や覚醒、ホルモン分泌、体温調節、食事の消化などに影響を与えます。

体内時計は、主に脳の視交叉上核(SCN)によって制御されており、光の刺激に基づいて調整されますが、急速なタイムゾーンの移動によって、朝日を浴びた程度では体内のリズムが新しい環境の昼夜サイクルに適応できなくなってしいます。
特に東向きの飛行(日本からアメリカへの移動など)では、体内時計が大きく遅れるため、強い時差ぼけが生じ、今回のような短い滞在が続く渡航では、僕も出来る限り西回りを心がけるようにしています。
こうして概日リズムが長期的または頻繁にリズムが崩れると、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、感情の調整が困難になり、つまりイライラが続くのです。

また概日リズムの乱れは、高血圧心血管疾患のリスク増加に関連し、睡眠不足やホルモンの異常分泌が心血管系に負担をかけ、長期的には心臓病や脳卒中のリスクも高まります。
その上、代謝にも悪影響を与えます。
特にインスリン感受性の低下や血糖値の乱れが起こりやすく、個人的には、SIBOに陥ってしまうことも少なくありません。

では一体、どうしたら時差ぼけを軽減、もしくは早めに解消できるのでしょうか?

一般的に時差ぼけを軽減するためには、現地の昼間にできるだけ自然光を浴びると、体内時計が新しいタイムゾーンに同調するのを助けますが、これだけ高速に移動しているととても体内時計のリセットが追いつかず、また、夜も簡単に寝付けません。

そこで、僕が最も効果的だと思えるのは、良質なCBGとCBNを現地の時間に合わせて飲むことです。

大麻に含まれるカンナビノイドには、THC(テトラヒドロカンナビノール)やCBD(カンナビジオール)がよく知られていますが、CBG(カンナビゲロール)とCBN(カンナビノール)も重要な成分として、近年注目されています。

まず、CBGは、カンナビノイドの「母」とも呼ばれる化合物です。
これは、ほとんどのカンナビノイド(THCやCBD含む)が、植物の成長過程でCBGから作られるため「母」と呼ばれており、効果は強い抗炎症作用があるため、時差ぼけで体内中が「炎症まつり」の際にはもってこいの逸品です!
また、CBGには神経保護作用があり、特に集中力が増すと個人的に実感しています。
一般的には神経変性疾患(パーキンソン病やアルツハイマー病等)に対する潜在的な治療法として期待され、CBGが眼圧を下げることも示されいることから、緑内障の治療にも有望な成分として注目を集めます。

一方、CBN(カンナビノール)は、THCが酸化して分解することで生成されるカンナビノイドです。
これは、大麻が長期間保管されたり、光や酸素にさらされたときに生成されるため、「古い大麻」に多く含まれます。
CBNはTHCほど強い精神作用を持っていませんが、穏やかな鎮静効果があるため、不眠症の改善や睡眠促進に役立ち、時差ぼけで眠れないときには、抜群の効果を発揮します!

こうして日中CBG、就寝前にCBNを飲むことによって、バイオリズムを整え、時差ぼけをどうにか乗り切る日々を送っています。

もはやこの2つがなければ、遠方に渡航するのは困難になってきました。
いや、渡航そのものはできますが、行った先で楽しく過ごし、十分なパフォーマンスを発揮するには欠かせません!と言ったほうが正確です。
最近、渡航先でCBDを探すのも楽しみの1つになってきました。

言葉に少し語弊ありますが、もはや戻れない大麻なき世界。
時差ぼけ解消に限らず、中途覚醒にお悩みの方や心拍変動がなかなか高まらない方も、是非一度お試しください。
いまひとつ効果がないとお感じでしたら、大抵の場合は量が足りません。

Viva! Green Rush!!
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.693 9月27日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 大ビジュアルコミュニケーション時代を生き抜く方法
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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