高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

良い旅は、旅立つ前に決まるのです

※高城剛メルマガ「高城未来研究所」 Vol.191より

fd1c96cafea73176ab23ab4ddbea768f_s

 

【Q】会社を辞めてから、不安になってきました

高城さんこんにちは。31歳男です。自分のやりたい仕事では無いなと思い、昨年で会社を辞めました。1年間は働かなくて良い位はお金を貯めたので世界を周って自分の人生を何に費やしたいか考えようと思っていました。

特に海外に知り合いも居ませんが、Airbnbを使って1ヶ月ずつ10ヶ国位住んでみよう。旅をしながら英語を習得しよう。色々考えていました。1年は長い様で短いし自分のこの先の人生を考えたらきっと重要な1年になるだろう。そう考えていました。

しかし実際会社を辞めると不安なんです。

皆は仕事しているのに自分はこんな事していて大丈夫か?本当に海外を周ってやりたい仕事が見つかるのか? 見つからなかったら? 最近彼女と別れ、支えを失ったのもあるかもしれません。なんか不安で会社を辞める前の「早く色んな所を周りたい!」という活力が無くなってきてしまいどうして良いか分からなくなっています。

高城さん、こんな自分にご助言下さい。 メルマガや著者で高城さんに色々な刺激を頂いてます。ありがとうございます。お身体に気を付けてこれからも頑張って下さい。

 

【 A 】良い旅は、旅立つ前に決まるのです

明日、交通事故にあう確率は、皆同じのはずです。

しかし、そのことで悩んだり考えたりする人と、そうでない人がいるのは確かで、どちらにしろ回答はありませんし、交通事故に遭うのが嫌だからといって、二度と家から出なくても、直下型地震があったらそれまでです。ですので、考えても仕方がないことを考えても仕方がないことになります。

しかし、ご質問者は1年後にはお金がなくなってしまい、無職なことは疑いようもない事実で、これは明日の交通事故とは違います。ということは、計画を立てる必要があるはずです。

この一年間、持っているお金を使って、世界を回りながら「私的な感動」を増やしただけの一年後と、この一年間、持っているお金を使って、英語ともう1ヶ国語を習得した一年後では、その後の人生に大きな差が出るのは間違いありません。どちらの道を進むのもご質問者次第ですが、おわかりのように前者であれば不安は増すでしょうし、後者であれば、道は必ず開けます。

例えば毎日、英語と中国語で10フレーズ覚える、といま計画する。そして実際、一年続けてモノにできれば英語と中国語は3600フレーズもあり、日常生活には困らないはずです。その計画を今日立てるべきです。

そうすれば、昨日までの自分は、「仕事している皆」や「彼女」によって相対的な価値のなかで生きてきたことが理解でき、明日からの自分は、自分で自分を見つけて本気で生きることが大切だ、と旅立つ前にきっと気がつくでしょう。良い旅は、旅立つ前に決まるのです。

 

 

┃高┃城┃未┃来┃研┃究┃所┃【Future Report】
Vol.191
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ 2015年2月13日発行 /

■目次
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
… 1. 近況
… 2. 世界の俯瞰図
… 3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
… 4. マクロビオティックのはじめかた
… 5. 身体と意識
… 6. Q&Aコーナー
… 7. 著書のお知らせ

 

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

詳細・ご購読はこちらから
http://yakan-hiko.com/takashiro.html

 

 

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

その他の記事

安倍政権の終わりと「その次」(やまもといちろう)
「アジカン」ゴッチと一緒に考える、3.11後の日本(津田大介)
ストレスを数値化して自分の健康パフォーマンスを見極める(高城剛)
変わる放送、Inter BEEに見るトレンド(小寺信良)
「OP PICTURES+フェス2022」石川欣・髙原秀和 80年代デビューのピンク俊英たちが新しい時代に放つ爆弾!(切通理作)
週刊金融日記 第277号 <ビットコイン分裂の経済学、ハードフォーク前夜の決戦に備えよ他>(藤沢数希)
日本はどれだけどのように移民を受け入れるべきなのか(やまもといちろう)
季節の変わり目の体調管理(高城剛)
付き合ってるのに身体にも触れてこない彼氏(25歳)はいったい何を考えているのでしょう(石田衣良)
「こんな死に方もありますよ」と、そっと差し出す映画です ~『痛くない死に方』監督高橋伴明×出演下元史朗インタビュー(切通理作)
自分の身は自分で守る時代のサプリメント(高城剛)
「和歌」は神様のお告げだった〜おみくじを10倍楽しく引く方法(平野多恵)
ヘヤカツで本当に人生は変わるか?(夜間飛行編集部)
人間関係は人生の目的ではない <つながり至上社会>の逆説的生き残り戦略「ひとりぼっちの時間(ソロタイム)」(名越康文)
ゴジラは「映画」だーー本多猪四郎を語るために欠かせなかった7つの課題(切通理作)
高城剛のメールマガジン
「高城未来研究所「Future Report」」

[料金(税込)] 880円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回配信(第1~4金曜日配信予定。12月,1月は3回になる可能性あり)

ページのトップへ