やまもといちろうの記事一覧

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。
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細野豪志さんとJC証券が不思議なことになっている件で

例によって、細野豪志さんの政治活動をどうにかやりくりするための資金集めが問題になっていました。議員辞職するのでしょうか。良く分かりませんが、経緯についてはこれからいろいろ報道されるでしょう。まあ、その実態については推して知るべしなのですが、このJC証券は旧民主党元細野派田村謙治氏、和田隆志氏ら元細野派の元職国会議員の面々が取締役をしており、これらがソーシャルレンディング大手のManeoマーケットで資金を調達していたこともあって、細野さんに資金を貸与、提供していたという話に繋がってきます。返済するまでの3か月余りのあいだ、金利も払っていない状態ですので、まあ非常に厳しい案件ではありますが、普通こういうお金のつまみ方はあまりしません。(2018.06.30)  続きを読む

国会議員は言うほど減らすべきか?

参議院の定数を巡って論争が始まっていますが、自民党提案が定数6増という内容を巡って賛同と批判が出ております。内容としては事実上の拘束名簿への移行が「自民党の身勝手」と批判する内容です。すなわち、拘束名簿式ではあらかじめ政党が当選順位を決めて候補者リストを提出し、有権者は政党名を書いて投票するため、議員の知名度や能力評価、人気に応じて得票順となる現在の非拘束名簿式よりも政治改革が逆行するのではないか、という指摘があるわけです。(2018.06.30)  続きを読む

Hagexさんの訃報に関して

すでにブログや文春オンライン向けにHagexこと岡本顕一郎さんの訃報について原稿を寄せておるわけですが、その衝撃的な死から5日ほどが経過してもなお、私個人においてはショックが冷めやらぬところであります。(2018.06.29)  続きを読む

日本はどれだけどのように移民を受け入れるべきなのか

私などはかねてから「問題だ」と言っているのですが、移民が激増して、いまや世界でも移民受け入れ人数で4位になるほど、海外から日本へ働き手が入ってきています。もちろん、人口減少に見舞われる日本において、社会的に必要だからこそこれらの移民が頑張って下支えしてくれているという側面はあります。一方で、労働力として入ってきた移民もまた、立派な人間であり、意志を持っているわけですから、日本に留まる限り日本の社会で適切に受け入れられることを求めている存在でもあります。(2018.06.01)  続きを読む

終わらない「レオパレス騒動」の着地点はどこにあるのか

先日、テレビ東京がレオパレス21社の提供する主力マンション・アパートで間仕切りが行われていない違法建築が繰り返し行われていた可能性を示唆する番組を放送していました。放送そのものはリアルタイムでは観ていなかったのですが、昨年2017年12月に同じくテレビ東京で放送された番組では「三重県の僻地にレオパレス銀座と呼ばれる集合住宅が軒を連ねる一角」が報じられ、30年一括借り上げを謳うサブリース商法で急成長するにあたって、年度当たりの建築負担額を抑えるために安普請を敢えて行い建物のグレードを下げる、どころか事実上の違法建築にまで手を染めてしまうというのはかなりの問題であろうと思います。(2018.05.31)  続きを読む

米朝交渉を控えた不思議な空白地帯と、米中対立が東アジアの安全保障に与え得る影響

米朝会談に先駆けてニュースをいくつかピックアップしてみようと思います。興味深いのは「アメリカは2月以降実際に北朝鮮攻撃の準備を重ねていた」という記事であります。実際、記事にもある通り対北朝鮮開戦に消極的なマティス国防長官と軍首脳の動きに対して、トランプ大統領が大変神経質になっていたという話は、安全保障系の学者だけでなく消息筋も非常に気にしていた情報でした。(2018.05.17)  続きを読む

「海賊版サイト」対策は、旧作まんがやアニメの無料化から進めるべきでは

今回の政府ブロッキングで問題となった3サイト「漫画村」「miomio」「Anitube」に関しては、昨年からこの3サイトともに日本から発信された日本人の運営による海賊版サイトであったことはすでに既報の通りです。当メルマガでも本件については(興味本位ながら)書き続けてきているわけですが、結局のところ一番の問題は「日本人の手によるもの」だという点であります。(2018.05.01)  続きを読む

「歴史的」南北会談が東アジアの安全保障に与える影響の有無

私には家庭の事情もかなりあるので、あまりご公務に準じる会議や企画には足を向けづらい状況だったのですが、断りづらい理由もあって立て続けに東アジア方面の安全保障に関する政策勉強会やシミュレーションに出席していました。議事の詳細はともかく、文字通りアメリカ、中国、韓国、北朝鮮(に詳しい有識者)、ロシア、そして日本人である私たちと、各国の国益や情勢を踏まえた議論が重ねられたというのは実に刺激的で有意義でありました。(2018.04.30)  続きを読む

【号外】「漫画村」ブロッキング問題、どこからも被害届が出ておらず捜査着手されていなかった可能性

現在、「漫画村」など関連サイトについては当メルマガでも重ねて取り上げておりますが、捜査当局や漫画村関係者などへの取材をしてみると、いまなお、当局の誰からも事情を聴かれていない模様です。(2018.04.18)  続きを読む

海賊版サイト「漫画村」はアドテク全盛時代の仇花か――漫画村本体および関連会社の全取引リストを見る

というわけで、政府方針として出てきておりますブロッキング問題については、いくつかの構造に分かれておりまして、一番上層部はもちろん「政府が立法を待たず国会の議論をせずにISPにブロッキングを要請することは憲法違反であり、ブロッキングを要請され実施するISPに法的リスクをすべて負わせる仕組みになってしまうのではないか?」という部分です。私は明確に政府のブロッキングについては反対の立場です。(2018.04.18)  続きを読む

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