やまもといちろうの記事一覧

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。
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安倍昭恵女史と例の「愛国小学校」学校法人の件

朝日新聞が報じた大阪・森友学園の不透明な不動産取引の話は、その後価格が非公表とされていた近畿財務局から「公開の同意が得られた」とのことで最終的な取引額と割安で譲渡された経緯が発表されました。何しろネタが「公共随意契約」であったため、この森友学園のちょっと変わった教育方針や幾つかの風評がかねてから取り沙汰されている中で、どういうわけかこの土地の利用目的である森友学園が新設する小学校の「名誉校長」に安倍晋三首相夫人である安倍昭恵女史が就任するとなって、騒ぎが拡大した経緯があります。(2017.02.15)  続きを読む

人工知能の時代、働く人が考えるべきこと

このところ、人工知能を使った何かという報道が増えてきておりまして、私どものところも幾つか投資先が具体的なアプリケーションを発表するなどして動きが活発になってきております。先日、日経ビジネスの井上理記者が決算記事を自動配信というニュースを流しておりましたし、実のところ、テクノロジー系のファンドでは決算発表やリリースを自動解析して内容を把握し相場に反映させるところまで一気通貫のシステムを構築しています。それで実際勝てるわけですから、もうトレーダーを高給取りにして24時間世界中のあらゆる相場に張り付かせる必要さえもなくなってきているのでしょう。(2017.01.31)  続きを読む

有料のオンラインサロンを2年やってみて分かったこと

 3年目に突入した私の有料オンラインサロン『漆黒と灯火』ですが、いまちょうど第5期目の会員さんを募集しています。と思ったら、正規の告知をする前に募集人員が埋まってしまい、追加募集をしなければならなくなりました… 何かすいません。(2017.01.24)  続きを読む

「韓国の複合危機」日本として、どう隣国を再定義するか

メルマガ新年一発目でございます。あけましておめでとうございます。と言いつつ一月ももう半分が過ぎようかとしているわけですが、例によって新年早々韓国との外交問題が勃発していてややこしいことになっているようです。私自身はもちろん日韓関係のスペシャリストでも何でもありませんが、極東のビジネスパートナーや取引先はどうしても韓国系財閥資本の影響を受けてしまう人たちがいまして、顔を合わせるたびに韓国とロシアの関係はどうだとか、北朝鮮が云々といった日韓関係バイの問題ではない複合的な外交危機のなかにある韓国、みたいな図式を意識せざるを得ません。(2017.01.17)  続きを読む

何でもできる若い時代だから言えていたこと

静かな年末を迎えております。みなさまは如何でしょうか。ちょうど先日、自宅の書類を整理していたときに、17年ほど前に私が書いた書類の下書きが出てきて、思わぬタイムカプセル風に置き忘れていた自分を思い出す機会を得ました。本来であれば、感動とか興奮とかするのかもしれませんが、これがもし17年前の自分でなかったらネットで晒して罵倒するぐらいの勢いで自分勝手な内容であって、しかもその書類が一部そのまま役所に渡ったのだということを思い出して顔真っ赤になるわけであります。「自分も昔はワルかった」と悪びれもせず申し上げるつもりはないのですが、自分で読んでてこれは無いわー、相手めっちゃ怒るわーと思ってですね。(2016.12.28)  続きを読む

成宮寛貴友人A氏のブログの話

騒ぎが拡大している俳優・成宮寛貴の暴露をした友人A氏の話、さっそくいろんなネタに発展していて、ITジャーナリストの三上洋さんも「アフィリエーターが急いで作ったブログのような感じ」と表現されています。一方で、Netgeekがあっさり本人特定したとかで、ブログ記事にしていました。もしこれが事実としてA氏本人が真月ブルシさんとスカイ・フランコさん周辺なのであれば、まあ明らかに面倒くさい方面に絡まれた結果、同性愛のアウティングや薬物絡みで吊るされた可能性は否定できなくなってきます。(2016.12.27)  続きを読む

ICT系ベンチャー「マフィア」と相克

当メルマガでも何度か言及し、また海外の富裕層ビジネスに詳しい人たちも徐々に発言をし始めている内容ではありますが、例のDeNAキュレーションメディア問題に端を発した一連の話題は、いわゆる日本のベンチャーシーンにどれだけの“拝金主義者”を生み出したかというネタに発展してきております。ネット系事業と言えば、参入障壁も低くアイデア一本で一獲千金というイメージがあるのかもしれません。世の中そう簡単ではないし、うまくいくにはコンテクストもしっかりあるのですが、それでも起業家を惹きつけやすい土壌はネット業界にあるのでしょう。(2016.12.26)  続きを読む

DeNA「welq」が延焼させるもの

読売新聞など大手全国紙もようやくDeNAがやっていた健康ヘルスケア専門のキュレーションサイト「welq(ウェルク)」を取り上げ、問題の所在が一般の人たちにも分かるように報じられるようになってきました。まあ、しょうがないんですけどね。そして、DeNA守安さんから、真摯なお詫びと対処策の説明があり、その中に、DeNAの運用する9つのメディアについても運用を停止するという方針が発表になりました。ここで強調されたのは「モラル」です。そもそもMERYとiemoを買収してキュレーションメディアに進出する、という発表をしたときになぜ気づかなかったのか、という気持ちもないわけではありませんが、ここまで成功したと思っていたものを捨てる決断ができたことは、さすがに守安さんは優れた経営者なのだなと感じる次第であります。(2016.12.01)  続きを読む

迷子問答 公開質問【正しい努力とは】

迷えるハイスペ社会人です。帰国子女かつ国内大学院、海外そこそこMBA持ちのもうすぐ30代中盤の独身です。ただまぁ、友達いないんですよね。ぶっちゃけ、カネはあるんです。人生で悔いがあるとすると、結婚相手選びに失敗し続けたことぐらいですか。みんな、肩書や年収で人を見るんだなということと、友達は役に立たないんだなということでしょうか。それで、質問は「正しい努力ってなんだろうね」って最近すごく悩むのです。(2016.11.30)  続きを読む

「認知症」自動車事故とマスコミ報道

このところ、高齢者の自動車事故で凄惨な死亡事故が引き起こされていると報じられる機会が多く出るようになりましたが、警察庁・警視庁から公開されている事故統計をそのまま見てしまうと「高齢者による事故なんて昔からあるじゃないか」「何をいまさら」と感じる方も多いのではないでしょうか。実際に事故件数で言うとその通りなのですが、一部の損害保険会社と公的部門の情報交換によると、高齢者ドライバーには2つの変化がここ数年の間にあり、ひとつが運転距離が増え、生活の足として運転するドライバーは高い頻度でハンドルを握っていること。もうひとつが、家族や医師の強い勧めにも関わらず免許返納に抵抗する高齢者の割合が増加傾向にあることです。(2016.11.16)  続きを読む

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