ビジネス圏や会社をひとつの「舞台」として捉える
森の中では、多くの動植物が生きている。みみずが落ち葉を食べ、土の栄養分に変えている。
場の研究所の清水先生は、これを「即興劇モデル」として捉えています。「森」という舞台があって、そこにいろんな生き物が役者として存在しているんだと。同じように「広告業界」という舞台がある。「中部圏」という舞台がある。そこでは誰かひとりが主役ということではなくて、役者として存在しています。その役者同士が、即興的に劇を行っている。
あらかじめ脚本が決まっているわけではなくて、即興的に変わっていくことで劇が生まれている。同時にそれを見る観客も存在している。即興劇モデルとしてその「場」を考えてみると、すごく分かりやすいんです。
みなさんのひとりひとりも役者ですし、会社も役者のひとりと考えていいと思います。ある企業が、ある舞台(業界)から「もうあなたの役はないですよ」と言われる場合がありますね。つい最近、アメリカのBordersという書店のチェーンが潰れてしまいました。では、舞台で役者であり続けるためにはどうしたらいいか。そこに企業が生き延びるヒントがあるんじゃないかと思うんです。
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