(続)日本は二等国でいいの?

アーミテージ報告書の件で「kwsk」とのメールを多数戴いたので

本当に同盟に値する国はどこなのか

そのことを、尖閣諸島問題は私たちに教えてくれましたし、このタイミングでアーミテージの第三の報告書が出たというのは良かったと個人的には思います。文字通り、民主党政権が混乱する中で日本が東日本大震災を経験し、さらに周辺国と領土問題を起こしたことで目を覚ますきっかけになるかもしれないからです。また、韓国や中国、場合によっては台湾との関係が悪化する中で、日本にはアメリカやロシアとこれ以上紛争を起こす余力があるのかどうか、本当に同盟に値する国はどこなのか、良く考える機会をくれたのではないかと思います。

その辺を踏まえて、領土問題は考えるべきだろうと思いますし、また中国の反日デモと同じレベルで日本国内が混乱することなく品位ある状態を保つことで、日本の余力を見せつけ、一流国に踏みとどまって日米同盟を堅持するのだという意志を示すことが大事だと私は考えます。

 

やまもといちろうのメルマガ『人間迷路』vol.23「インシデント」より>

1 2 3
やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

その他の記事

親野智可等さんの「左利き論」が語るべきもの(やまもといちろう)
空想特撮ピンク映画『ピンク・ゾーン2 淫乱と円盤』 南梨央奈×佐倉絆×瀬戸すみれ×国沢実(監督)座談会(切通理作)
『秋の理由』福間健二監督インタビュー(切通理作)
ひとりの女性歌手を巡る奇跡(本田雅一)
「バレなければいい」という行為について(やまもといちろう)
任天堂の役割は終わったのか スマホでゲーム人口拡大を受けて(やまもといちろう)
中国のマイクロブログから「朝日新聞中文網」アカウント全面削除!(ふるまいよしこ)
本当に自分が進みたい未来へ通じる道はどこにあるのか(高城剛)
交渉の天才としての桃太郎(岩崎夏海)
「野良猫」として生きるための哲学(ジョン・キム)
前川喜平という文部科学省前事務次官奇譚(やまもといちろう)
安倍晋三さんの総理辞任と国難級のあれこれ(やまもといちろう)
動物園の新たな役割は「コミュニティ作り」かもしれない(川端裕人)
「他人のタスク」に気を取られるな–自分を変える人のほうが得をする(名越康文)
自分の身は自分で守るしかない時代(高城剛)
やまもといちろうのメールマガジン
「人間迷路」

[料金(税込)] 770円(税込)/ 月
[発行周期] 月4回前後+号外

ページのトップへ