いまだに影響力を持つ「自由主義」というイデオロギー
みなさん、こんにちは! 茂木健一郎です。私は今、イタリアのシチリア島のタオルミーナにいます。先ほど、オバマ大統領とロムニー知事によるアメリカ大統領選の討論を見ました。どちらの候補者がアメリカの大統領になるのかは、我々日本人にも非常に大きな影響を与えます。その点から考えても、この二人の討論の内容に耳を傾けることにはもちろん意味がある。しかしそれ以上に、この二人の三回に渡る討論から、「私たちはどうやって社会をつくっていくべきか」を考えるための重要な論点が見えてきたように思うのです。
かつて、この世界には、マルクス主義、共産主義、社会主義といった「社会主義イデオロギー」というものがありました。そして、ソ連などいくつかの国家は、それらのイデオロギーを指針として国家を運営していた。社会主義とは要するに、中央政府が、社会資源の配分や経済システムを最適化することができるという思想です。ところが、ソ連邦の崩壊、ベルリンの壁の崩壊などがあり、そうした社会主義イデオロギーを通して、この世の中を運営するのは難しいことが明らかになった。今では、中国のように、名目上では共産主義を強行している国でも、実質上は資本主義が導入されている。北朝鮮でも、「計画経済・統制経済では立ち行かない」ということが、実際の国の運営から明らかになっている。
今回、アメリカの大統領選の議論を見ていると、もう一つ、いまだに我々に対して影響を与えているイデオロギーがあることに気が付きます。それは「自由主義」あるいは、「市場による競争」は素晴らしいというイデオロギーです。
その他の記事
|
週刊金融日記 第291号【SegWit2xのハードフォークでまた天から金が降ってくるのか、日経平均は1996年以来の高値にトライ他】(藤沢数希) |
|
地味だが「独自色」が蘇った今年のCEATEC(西田宗千佳) |
|
持たざるもの、という人生(小寺信良) |
|
【動画】不可能!? 目の前に振り下ろされる刀を一瞬でかわす武術家の技(甲野善紀) |
|
公共放送ワーキンググループがNHKの在り方を巡りしょうもない議論をしている件(やまもといちろう) |
|
「本当かどうかわからない数字」に左右され責任を押し付けあう日本社会(高城剛) |
|
「外からの働きかけで国政が歪められる」ということ(やまもといちろう) |
|
コロナ渦で大きく変わってしまったシアトルの街(高城剛) |
|
平昌オリンピック後に急速に進展する北朝鮮情勢の読み解き方(やまもといちろう) |
|
三菱商事とシーテックのコンソが洋上風力発電プロジェクト全勝の件(やまもといちろう) |
|
ファッション誌のネットを使った政党広告炎上は本当に“炎上”だったのか(本田雅一) |
|
リベラルの自家撞着と立憲民主党の相克(やまもといちろう) |
|
「オリンピック選手に体罰」が行われる謎を解く――甲野善紀×小田嶋隆(甲野善紀) |
|
あまり語られることのないエストニアが電子政府に向かわざるをえない本当の理由(高城剛) |
|
「モテる人」が決して満足できない理由(岩崎夏海) |











