やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

細野豪志さんとJC証券が不思議なことになっている件で



 例によって、細野豪志さんの政治活動をどうにかやりくりするための資金集めが問題になっていました。議員辞職するのでしょうか。良く分かりませんが、経緯についてはこれからいろいろ報道されるでしょう。

 まあ、その実態については推して知るべしなのですが、このJC証券は旧民主党元細野派田村謙治氏、和田隆志氏ら元細野派の元職国会議員の面々が取締役をしており、これらがソーシャルレンディング大手のManeoマーケットで資金を調達していたこともあって、細野さんに資金を貸与、提供していたという話に繋がってきます。返済するまでの3か月余りのあいだ、金利も払っていない状態ですので、まあ非常に厳しい案件ではありますが、普通こういうお金のつまみ方はあまりしません。

 問題は、このJC証券(旧キャタリスト)を買収した大阪のエネルギー会社JCサービス社の経緯でありまして、おそらく報道が出るかとは思うのですが別のクラウドレンディングサービスを行っているグリーンインフラレンディング社の資金がJCサービス社に流れ、Maneoについても2月下旬から金融庁の調査が入っておりまあグダグダなわけであります。

 そして、このManeoに対して行った調達の説明について、JCサービス社が虚偽の内容を公開したとされて金融庁から調査を受けており、そこで集まった資金の一部が細野さんに渡ったと見られていることから、細野さんが何らかの事情を知っている可能性がある、または、何らかの請託をJC証券に対して行っていたのではないかとされます。

 で、JC証券に関わる内容で言えば、太陽光パネルや風力発電モジュールなど、JC証券や関連先で疑われる出資案件が少なくとも6件1億4,000万円ほどあるのではないかと見られており、今回細野さんから返金が為された5,000万円以外の資金がどこに行ったのかが不明です。疑わしい会社名義だけでも実態のある会社はゼネシス株式会社、株式会社ルココ、株式会社マナブ、測建ユタカ工業株式会社など、単に名義だけ使われたのか、あるいは本当に何らかのクラウドレンディングでプロジェクトを実行しようとして集めていたのかは分かりませんが、たくさん出てきます。

 あまり曰くで出てきませんが、これらの資金がManeo経由で調達されたとされているわけですが、これらのManeoでファンディングに応じた人たちはどういう人たちだったのか、というのが次なるヤマであります。もちろん、今回被害を申し立てたり、プロジェクトの概要がおかしいと当局に垂れ込んだ人はいたのでしょう。いったいどんな暇人なのかは知りませんが。しかしながら、これらの資金は、実はかねてから細野さんに限らずそういう人物を支援することをあらかじめ企図していて、そこに資金を放り込めば名前を出すことなく支援できますよ、と唆されていたのだとするならば問題です。

 そして、Maneoもまた仕組みを悪用された被害者かもしれないし、そうでないかもしれません。この辺は非常に微妙なところでありまして、これはもう調査の進展を待つほかないのであります。もちろん、これは選挙資金ではなかった、(金利は払っていないけど)資金はすでに全額返した、と細野さんが仰るのであれば、そうなのかもしれないけど。うん。

 

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Vol.230 政治資金集めや独立系VC乱立やシェアリングエコノミーなどにまつわる筋の悪い話をいろいろと考える回

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やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

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