高城剛メルマガ「高城未来研究所「Future Report」」より

新型カメラを同時二台買いするための長い言い訳

高城未来研究所【Future Report】Vol.412(2019年5月10日発行)より

今週は、ブラジルのイリュースから数時間奥地に入った小さな村、サンタリタにいます。

この村には、かろうじて電気が届いていますが、雨が降ると停電になることが頻繁にあるため、電気が来てたら「今日は、ラッキー!」と考えねば大変なことになります。

まず、通電している日に、まとめてバッテリーを充電しなければなりません。
普段から電気が来てないところに行くことも多いため(たぶん、来週も)、「バッテリーを充電するためのバッテリー」も保持しておりますが、それも充電しておく必要があります。

また、もし数日電気が来なくてもいいように、多めにバッテリーを持っていることも大切です。
仕事柄、カメラを複数台持って旅していますが、各カメラのバッテリー数台とバッテリーチャージャー数台、そして、電気が来なかった時のためのバッテリーとそのチャージャー、そして念のためのソーラーと、電源関係でそれなりの大きさと重さになり、その上、ドローンも携帯してることから、ドローン用のバッテリーとチャージャーもあります。

こう考えると、旅行にカメラを持って行っているのか、それとも、旅行にバッテリーを持って行っているのか、主従関係がわからなくなるほどです。

世界最大のレインフォレストであるブラジル・アマゾンは、日々雨が降るため、ソーラーがあまり役に立ちません。
ニッケル水素電池に替わるリチウムイオンバッテリーが商品化されて、もう四半世紀たちますが、そろそろ次のイノベーションに期待したいところで、「ソリッド・ステート」や「キャパシタ」、「ソディウム」に「グラフェン」、「金属空気電池」と、現在の発火性の高いリチウムイオンに替わる仕組みと素材がしのぎを削ってますが、まだまだ現実的とは言えず、普及は当面先になると思われます。
そう考えると、当面大量のバッテリーを持って旅に出る必要があるのです。

さて、よく「プロとアマチュアカメラマンの違い」を尋ねられることがありまして、僕が答える一つの回答は、「同じカメラを二台持っているのがプロ」というものです。

僕が知る限り、プロ中のプロカメラマンは、往々にして同じ機種を二台持っています。
その理由は、トラブル時の対応やレンズを替える時間を節約するためなど様々ですが、もしかしたら、旅の時にバッテリーを共通化しておくこともあるのかもしれません。

僕は、新機種が出るたびに買い換えるような日々を送っており、いままで、大小100台以上のカメラを購入してきたと思いますが、一度たりとも、同じ機種を二台以上購入したことがありません。
その点では、僕はまだまだアマチュアなのでしょうが、今回、はじめて望遠レンズを持って旅に出て、また、異なるバッテリーの煩雑さから、同機種二台持ちを考えるようになりました。

毎年、5月20日過ぎから7月1週目ぐらいまでの約6-7週間に、実は、各社カメラやレンズの新製品発表があります(つまり、もうじき)。
ゴールデンウィークが落ち着き、夏が近づき、ボーナスがやってくる頃。
各社は、新型カメラを投入するシーズンとなるのです。

ええ、今週は「無駄遣いの長い言い訳」です。
なにしろ、いきなり新機種を二台も買うかもしれないわけですから。

ちなみに、この数週間何度も捨てようと思った望遠レンズは、それなりに使いました。
望遠って、なかなか便利ですね。
でも、重い、、、、、、。
こちらもバッテリー同様、イノベーションが待たれます。

さて、今日もブラジル・アマゾンはスコールと炎天下が交互にやってきます。
ここでは、防塵防滴カメラがそれなりに役立っていますが、異常な湿度にレンズやファインダーが曇って、勘に頼って撮るしかありません。
しかし、レンズ部分が小さく、空間がないスマートフォンは、ほぼ曇りません。
まさか、レインフォレストまでカメラ数台と重いバッテリーを持ってきて、スマートフォンばかりで撮影するとは!
もちろん、防水。
これからのプロカメラマンの条件は、高解像撮影ができるスマートフォン二台持ちが、絶対条件なのかもしれないと考え、アマゾンのスコールに日々修行のように打たれながら撮影に勤しむ今週です。
 

高城未来研究所「Future Report」

Vol.412 2019年5月10日発行

■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 「病」との対話
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 連載のお知らせ

23高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。

高城剛
1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。

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