巨大金融機関を解体せよ
――今後は、どのようにすれば、健全な市場原理が働く「正しい金融機関」を作ることができると思いますか。
藤沢:世界金融危機の反省から、現在、大きすぎてつぶせない金融機関に対しては、リスクの高いトレーディング業務を禁止したり、めったにつぶれないように自己資本の積み増しをさせるなど、国際的な規制強化をしようとしています。こうして、金融機関からすれば、コストが上がっていくわけですから、どんどん儲からなくなってきている。まあ、「外資系金融の終わり」というわけです。
しかし、これは現在の大きすぎる金融機関をそのまま温存して監視していく、というある意味で保護主義、社会主義的なやり方です。僕は、根本的に、大きすぎる金融機関は、機能を分離したり、大きさに制限をかけたりして、つぶれてもいいようなシステムをつくっていくべきだと考えています。しかし、これは理想ですが、机上の空論でもあり、現実的にはむずかしいかもしれません。
金融機関というのは、多国籍化しているので、アメリカだけ規制しても、イギリスに穴が空いていたらダメですし、アメリカとイギリスで規制強化しても、スイスや香港、シンガポールに行くかもしれない。フランスやドイツは、相変わらず大きすぎてつぶせない巨大銀行を抱えています。金融の規制改革というのは、世界同時にやっていかないと意味がないので、なかなかむずかしいのです…。
その他の記事
|
第9回情報法制シンポジウムで議論される、日本の情報収集・分析体制の現在地(やまもといちろう) |
|
今週の動画「切込入身」(甲野善紀) |
|
超個人的2025年の振り返りと2026年の展望(やまもといちろう) |
|
日本のエロAIが世界を動かす… ことにはならないかもしれない(やまもといちろう) |
|
2023年は「人工知能」と「公正取引」の年に(やまもといちろう) |
|
ネット教育今昔物語(小寺信良) |
|
「認知症」自動車事故とマスコミ報道(やまもといちろう) |
|
アーミテージ報告書を読み解く――日本は二等国でいいの?(やまもといちろう) |
|
ロシアの対日不安定化工作に利用される文春の誤報と、文春を支える詐欺広告(やまもといちろう) |
|
ソニーが新しい時代に向けて打つ戦略的な第一手(本田雅一) |
|
キリシタン大名と牛肉を食する文化(高城剛) |
|
貧富の差がなくなっても人は幸せにはなれない(家入一真) |
|
「病む田舎」の象徴となるような事件が多いなあという話(やまもといちろう) |
|
古い常識が生み出す新しいデジタルデバイド(本田雅一) |
|
就活生へあまりアテにならないアドバイスをしてみる(小寺信良) |











