※高城未来研究所【Future Report】Vol.348(2018年2月16日発行)より
今週は、東京にいます。
冬季トレーニング週間も、あとわずかとなりましたが、今年取り入れた新規トレーニングのひとつが、「丹田トレーニング」です。
丹田(たんでん)とは、へそから5-9センチほど下、中へ数センチほど入ったところにあるとされる「気」の「田」のことで、西洋医学的には、「腸」に過ぎませんが、東洋医学的には、精気を集め、養う重要な場所と言われています。
江戸時代の儒学者、貝原益軒の「養生訓」によれば、「養気の術つねに腰を正しくすえ、(中略)胸中に気をあつめずして、丹田に気をあつむべし」と書かれています。
呼吸は胸ではなく、丹田で行うべし、と武術家の間でも古くから言われていました。
この養生とは、生命のエネルギー、いわゆる生命力を高めることで、中国医学ではこの生命のエネルギーを「気」という言葉で表現します。
益軒も、養生訓のなかで、養生の道は気を整えることだと語っており、気の流れの中心になるのが丹田だと考えていました。
また、道教でいう丹薬(生命を育む秘薬)を栽培する田圃(たんぼ)という意味で、丹田とも言われます。
日本でも古くから「腹を決める」と言うように、最後の最後に物事を決めるのは、頭ではなく、腹であること、つまり丹田で決め事をすることや、切腹は、自らの意思で気の元を断つ行為だと考えられてきました。
さて、この重要な丹田を鍛えるには、なにより、意識することからはじめ、その後、現代らしくスポーツ科学で、腹部の内筋肉を細かく鍛えていきます。
具体的には、腹横筋下部と内腹斜筋をターゲットとし、いつもと違う呼吸法でピンポイントに力を入れ、しばらくキープした後、一気にリリースします。
この呼吸のコツは、吐ききった後、お腹の力を抜かずに吸って、さらに吐くことにあり、これが「丹田トレーニング」の第一ステップになります。
これを10分も続けると、翌日、腹筋内部がメチャ筋肉痛なんです!
自分では、ヨガからピラティスまで、様々なトレーニングを続け、腹筋もかなり鍛えているつもりでしたが、たった10分程度の丹田トレーニングで、これだけ筋肉痛になるのですから、普段から、いかに丹田を使えてないのか、痛感しています。
冬季トレーニングの仕上げまで、もう少しです。
高城未来研究所「Future Report」
Vol.348 2018年2月16日発行
■目次
1. 近況
2. 世界の俯瞰図
3. デュアルライフ、ハイパーノマドのススメ
4. 未来放談
5. 身体と意識
6. Q&Aコーナー
7. 著書のお知らせ
高城未来研究所は、近未来を読み解く総合研究所です。実際に海外を飛び回って現場を見てまわる僕を中心に、世界情勢や経済だけではなく、移住や海外就職のプロフェッショナルなど、多岐にわたる多くの研究員が、企業と個人を顧客に未来を個別にコンサルティングをしていきます。毎週お届けする「FutureReport」は、この研究所の定期レポートで、今後世界はどのように変わっていくのか、そして、何に気をつけ、何をしなくてはいけないのか、をマスでは発言できない私見と俯瞰的視座をあわせてお届けします。
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