DVD『究極の卓球理論ARP(アープ)』刊行記念インタビュー

“美しい”は強い――本当に上達したい人のための卓球理論(上)

卓球を原点から見直す

卓球というスポーツの原点には、「台を挟んで、ラケットでボールを打ち合う」ということがあります。卓球台があって、ネットがあって、ボールがあって、ラケットがある。これはもう、動かせない条件ですよね。それから、スポーツとしての決まりごとがあります。「コートにワンバウンドしたボールを打つ」とか「相手のコートに入れなければミス」といった、決まり事がある。それを守らなかったら、卓球になりません。

アープ理論の軸、リズム、姿勢の三要素は、そういう卓球というスポーツの原点に沿って、もっとも無理なく、無駄なく、効率的な運動はどういうものかということを追求したものなんです。姿勢を整え、ボールのバウンドのリズムに合わせ、軸に乗って運動する。そういう「卓球の運動そのもの」を磨いていくことが「卓球が上手になる」ということだと私は考えています。

しかし、多くの人が卓球というのは「覚えた技術を戦略に従って使うこと」だと考えているように見えます。フォアハンドやバックハンド、ドライブ、スマッシュといった技術を覚え、それらを組み合わせるのが卓球だと考えている。もちろん、それでもある程度までは勝てるかもしれませんが、必ず壁につきあたると思います。

なぜなら、卓球では毎回相手のボールは違うし、状況に合わせて、自分のプレーを臨機応変に変化し続けなければならないからです。そのためには、「台を挟んでラケットでボールを打ち合う」という、卓球というスポーツの原点に立ち返って、その運動を磨いていくということから始めないといけないというのが、アープ理論の考え方です。

ですから、いまの技術別の練習やトレーニング法、あるいは戦略、戦術中心のやり方に疑問を持っている人や伸び悩んでいる人はぜひ一度、アープ理論を試していただければと思っています。

[caption id="attachment_2393" align="alignnone" width="307"] 「ボールを打つ」ということが卓球の原点[/caption]

1 2 3 4 5

その他の記事

いじめ問題と「個人に最適化された学び」と学年主義(やまもといちろう)
あるといいよね「リモートプレゼンター」(小寺信良)
物流にロボットアームを持ち込む不可解、オーバーテクノロジーへの警鐘(やまもといちろう)
「愛する人にだけは見せたくない」顔を表現するということ(切通理作)
思考実験のための『もし、トランプさんが米大統領になったら』(やまもといちろう)
ネット上で盛り上がってる「働き方論」はすべてナンセンスです!(宇野常寛)
中国発・ソーシャルゲーム業界の崩壊と灼熱(やまもといちろう)
ソフトキーボード、ほんとうに「物理キーと同じ配列でいい」の?(西田宗千佳)
寒暖差疲労対策で心身ともに冬に備える(高城剛)
グアム台風直撃で取り残された日本人に対して政府に何ができるのかという話(やまもといちろう)
外資系企業の「やり得」を止められるルール作りこそがAI規制の本丸(やまもといちろう)
米国政府の保護主義政策。実は数年来の不均衡揺り戻し(本田雅一)
世界百周しても人生観はなにも変わりませんが、知見は広がります(高城剛)
「狂信」と「深い信仰」を分ける境界(甲野善紀)
コロナが終息しても、もとの世界には戻らない(高城剛)
【DVD】軸・リズム・姿勢で必ず上達する究極の卓球理論ARP
「今のままで上達できますか?」元世界選手権者が教える、新しい卓球理論!

ページのトップへ