【不定期連載】編集のトリーさんの事件簿

6月のガイアの夜明けから始まった怒りのデス・ロードだった7月

先日、ひと心地がついたので久々に映画館に足を運びました。お目当は「マッドマックス 怒りのデスロード」。噂にたがわずすさまじい映画でした。2時間ほどの上映時間のほとんどがカーチェイス。ジョージ・ミラー、狂ってますね。あまりのスピード感のために登場人物のほとんどがセリフを喋る暇もなく、それほど複雑なストーリーではないのに状況説明が足りずに観客が置いてけぼりになること多々。1回観ただけでは、新しい登場人物が出てくるたびに「え? 誰これ?」ってなってしまいそう。

人によってはただ単なる「破綻」としか評価のしようがないめちゃくちゃっぷりですが、「振り切る」ことによってアートになっている、好例です。観客の脳にアドレナリンを発生させる機能として、比類のない映画に仕上がっていました。ご興味ある方はぜひ映画館へ。

さて、7月の夜間飛行編集部もまた、文字通りの「デス・ロード」に見舞われておりました。きっかけはテレビ東京系で6月23日に放送された「ガイアの夜明け<快進撃スーパーの裏側 驚きの人材力!>」で類人猿分類が紹介されたこと。

※なぜスーパーの特集で類人猿? という方はこちらの記事をご覧ください。

この結果、1年半前に刊行された『ゴリラの冷や汗』(Team GATHER Project)がamazonで総合2位に。

わーい、売れた売れた! ……って喜んでいたのもつかの間。翌日から問い合わせ電話が鳴り止まず。弊社のような零細出版社ではあっという間に対応はパンク状態。そしてamazonを見るとレビュー欄が大変なことに。

「テレビで見たのと違う」「絵本だと思っていなかった」って言われても、この本出たの1年半前ですし! テレビでこんなふうに火がつくなんて予想してなかったですし!

もともと、『ゴリラの冷や汗』は、それ以前に少部数で作成していた小冊子『類人猿分類公式マニュアル1.0 人間関係で必要な知恵はすべて類人猿から学んだ』と併読してもらうことを想定して作った本でした。たった数十ページの小冊子だったということもあり、『ゴリラの冷や汗』刊行当初から「もっと加筆・修正してマニュアル本を作ったほうがいいですよね」というご相談を、著者の岡崎真悟さんらと進めておりました。

その後、今年に入って原稿がだいたいそろい「なんとか、今年中に本になるんんじゃないですかね?」なんて話をしていたところに、今回のガイアの夜明けきっかけの怒りのデス・ロードが始まったわけです。そこから後は、ゴリラの冷や汗への問い合わせに対応しつつ、連日連夜、類人猿分類の新刊制作に邁進する日々。

エブリイの岡崎和江さん、岡崎真悟さん、イラストのYUKARIさん、監修の名越康文先生らと連日連夜、メール、電話でやりとりを続けるうちに7月は過ぎ去ってしまいました。

そしてついについに。9月には類人猿分類の新刊『類人猿分類公式マニュアル2.0 人生で必要なことはすべて類人猿分類に学んだ』を刊行できる運びとなったのです。

 

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9月11日発売決定!『類人猿分類公式マニュアル2.0 人生で必要なことはすべて類人猿分類に学んだ

 

asm 書籍の打ち合わせのため、はるばる福山より、夜間飛行にお越しいただいた類人猿分類の生みの親、岡崎和江さん、類人猿セミナー講師の岡崎真悟さん。この日の打ち合わせから、9月18日に品川でセミナーをやっていただくことも決まりました。

 

 

発売予定は9月11日。ぜひ、書店で手にとっていただきたいなあ、と思っています。類人猿分類というものをずっと前から支えてくれていたみなさんはもちろんのこと、ガイアの夜明けやとくダネ!ではじめて類人猿分類を知った人、そして『ゴリラの冷や汗』についてamazonで一つ星レビューを書いていた人も、すべての人が満足できる一冊になると思います。

 

kindleで小説を読んでいます

kindleって、正直、漫画読むのにしか使ってなかったんですよ。『グラップラー刃牙』とか、『沈黙の艦隊』とか、久しぶりに通しで読みたいなーってのをぐりぐり読むには、持ち運びも軽いのでなかなか便利だなーと。

ただ、漫画のmobiデータってけっこう重いし、せっかくのkindleなんだから文字ものも読みたいなあ、と思っていろいろ読み始めたんだけど、ビジネス書とか実用書は、(これはあくまで個人的な感覚ですが)kindleには向かないんですよね。「あれ? この話ってどうだっけ?」と思ったときに戻れないのは、kindleの最大の弱点です。紙の本だったらパラパラっとめくったら戻れるものが、kindleではとっても面倒。

で、小説なら読めるんじゃないかと思って読み始めたんですが、確かに、10-15万字ぐらいのライトな小説を読むには、kindleは悪くないな、と思います。いまは学生時代好きでよく読んでいた、綾辻行人さんの「館」シリーズを順番に読んでいますが、サクサク読めてます。

霧越邸殺人事件

奇面館の殺人
黒猫館の殺人

 

いま持っているのもすでに3年ほど使っているので、kindle paper whiteの新しいモデルも、買ってみてもいいかなあ、なんてことも考えるようになりました。 暑い中、荷物を少しでも減らしたい帰省のお供に、電子書籍もいいかもしれませんね。

 

 

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