やまもといちろうメルマガ「人間迷路」より

私事ながら、第4子になる長女に恵まれました


 すでにブログでも報告申し上げたのですが、先週、第4子になる長女に恵まれまして、家内も無事に退院して自宅に戻ってきました。

 それにしても、大変だったし、長かったです。
 妊娠初期から切迫早産で家内がダウン、産休せざるを得ない状況に追い込まれて、また絶対安静を言われて介護・育児については私のワンオペ状態に。もちろん都度都度義母(こちらもまた体調が悪い)とヘルパーさんほかで上手くやりくりし、どうにか出産にまで漕ぎ着けた感じです。

 妊娠は何度経験しても「最後まで何事もなかった」ということのない、非常に不自由なものです。生まれてしまえばどうってことはない部分はあるにせよ、それは無事に生まれてきたあとの結果論であって、家内に付き添って産科に行くと、結構しんどい状況にあるお母さんが取り乱しながら旦那さんに介抱されていたりするのを観ました。まあ、大変なのは良く分かるし、どのような結果でも泣き叫んでどうにかなるものではない以上、現実は受け入れざるを得ないわけであります。

 山本家の場合は不妊治療などもちろんしておらず、ごくごく自然な夫婦の営みの結果として愛の結晶がやってきたわけでありますが、それにしても家内はよく頑張ってくれましたし、一時期は本当に最悪の状況になってしまうことも覚悟しました。いまでも、付き添いで横で寝ていて「赤ちゃんの心拍が」と叩き起こされたことを何度も夢で見ます。赤ちゃんだから駄目になってもいい、とは絶対に思えませんし、いま元気に泣いている長女を見ていると「ああ、良かったなあ」という実感しかありません。

 そして、振り返ると上手く言った理由は特にないのです。あるとすれば「運が良かった」としか言いようがない。同じような状況で助からなかった母子が少なくないことは知っていて、良くとも「胎児は諦めてください」と言われることは覚悟していました。セカンドオピニオンの医師からはいろんなことも言われましたが、でも中絶反対派の私は科学的な根拠は特にないけど「大丈夫だと思う」ということでそのまま家内には頑張ってもらった分、どれだけ大変な思いをしたか、また、最後まで家内が頑張ったかと思うと「オトコって、本当にできることがないよなあ」という無力感にすら苛まれることになるわけであります。無事に出てきてくれるよう、家内も健康であるよう、本当の意味で神に祈るだけなのです。

 それでも、ふわふわとベビーベッドの上で転がっている長女を観ていると幸せな気分になりますし、どうであれ上手くいって良かったと胸を撫でおろすしかないのであります。心から、良かったなあ、と。最後は夫婦で手を握り合って出産の成功を祝いあいました。

 もうこんな経験はしたくないなあと思う反面、こんなかわいい赤ちゃんが生まれてくるのならば、もう何人でも欲しい、世にどんどん送り出したいという気持ちもあったりします。もともと子どもは大好きで、いま子どもたちの勉強を見ながら原稿を書いているのは幸福に満ち溢れています。当然ですけど子どもがクソみたいな回答をノートに書いているのを見ると血圧が上がったりムカついたりするわけですけれども、健康であることに代わる何かはないとすら思います。ひとたびこの世に生を享けたからには、最後の瞬間まで生きた使命を果たすためにやっていくことが求められていると思うので、出来る限りのことをどんどんやっていけばいいんです。正しい努力の方法が見つかるまで、試行錯誤しているのを見守るのが親の仕事だと思っております。

 そんなこんなで区役所に出生届を出してきました。また、多くの方から祝福のお言葉を頂戴しました。ご声援、ご祝福、本当にありがとうございました。夫婦ともども、深く御礼申し上げます。
 

やまもといちろうメールマガジン「人間迷路」

Vol.261 長女誕生のご報告、そしてファーウェイ問題やプラットフォーマーが集める個人データのありようについて感じることを語る回
2019年5月27日発行号 目次
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【0. 序文】私事ながら、第4子になる長女に恵まれました
【1. インシデント1】それは果たしてファーウェイ「いじめ」なのか、の顛末について
【2. インシデント2】誰よりも自分のことを知っているのが家族や友人ではなくプラットフォーマーやスマホである未来
【3. 迷子問答】迷路で迷っている者同士のQ&A

 
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やまもといちろう
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。サイバーインテリジェンス研究所統計技術主幹など歴任。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。

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