やまもといちろうの記事一覧
個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員を経て、情報法制研究所・事務局次長、上席研究員として、社会調査や統計分析にも従事。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。日経ビジネス、文春オンライン、みんなの介護、こどものミライなど多くの媒体に執筆し「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。記事一覧:
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もう少し、国内事業者を平等に or 利する法制はできないのだろうか
私は自由貿易主義者で、国民に一方的に損害が発生しないようであればなるだけ規制は撤廃して、経済活動を自活的、自律的にやっていったほうが良いという考えを持っています。しかしながら、どうも国内でこの手の議論をしていると、前回メルマガで書いたような、ソーシャルゲーム業界とEMAの関係に見られる「国内事業者だけが縛られる法律」が出来て、そのように運用された結果、国内市場が法律に縛られない第三国の事業者が海外にサーバを立てて運営するサービスに席巻されてしまう、という現象を引き起こします。(2019.11.30) 続きを読む
開成中高校長「『勉強しなさい』を言ってはいけない」教育論の波紋
最近、開成学園の中学高校の校長である柳沢幸雄さんの教育論が、あちこちで反響を呼んでいるので、とても気になって見ております。私は1973年のベビーブーム生まれ、中学受験を経験しているわけですけれども、そのときは同学年に子どもの数が多すぎて猛烈な受験戦争の渦中にありましたが、お陰様で受験に向いた頭脳と性格をしていたためか、開成、慶応中等部をはじめ各校の合格を頂戴して、激しい受験勉強の反動で凄まじい反抗期を迎えいまに至ります。(2019.11.29) 続きを読む
何とかなった日韓GSOMIA「パーフェクトゲーム」の苦難
政府高官が余計なことを言ったため、それはちょっとという感じにはなっていますが、概ね話はまとまったようで、これから波高しと言えども一定の道筋ができるのかなと思います。個人的には「パーフェクトゲームだっただなんて言わなければ良かったのに」とか「そういうことは事象を第三者が評するときに使うべきものじゃないの」などと思ったりもしますが、思いのほか、安倍外交の画期的勝利の結果に終わったのだと言う人も多く自画自賛もやむなしといったところなのでしょうか。(2019.11.29) 続きを読む
「身の丈」萩生田光一文部科学相の失言が文科行政に問いかけるもの
実に良くない時期に、望ましくない発言が飛び出して大変な騒ぎになっております。そもそも英語民間試験をやることが大学入試改革の大きな柱になること自体が問題なのですが、一方で教育の機会が地方で貧困である現実が改めて浮き彫りになり、また、それを自民党議員も一応はそれと知りつつも、学習や教育機会の均等には話が進まないままの英語民間試験が期日通り行えなさそうだということに「現場が『ふざけるな』」と言っているあたりに、我が国の教育問題の根深さを知るところであります。(2019.11.01) 続きを読む
「国際競争力」のために、何かを切り捨ててよいのか
1992年、大前研一さんが提唱していた「平成維新(の会)」はなかなか衝撃でありまして、まだ当時は「新自由主義」というものが何者か皆良く分かっておらず、失われた10年の立役者でもある竹中平蔵さん(と故・与謝野馨さんの戦いのなか)で「あ、これはアカンのでは」となるまで日本再興のビジョンとして輝きを放っていました。もちろん、後講釈で言えば単に日本の政治が混乱しただけだったんですが、私も「確かにこれはそのまま実現したら面白いんじゃないか」と柄にもなく興奮したこともありましたし、選挙の手伝いに駆り出されていろいろやったりしました。90年代は、まだ日本は上を見ていられた時代なんですよね。(2019.10.29) 続きを読む
ついにアメリカがペンス副大統領の大演説で対中対立の道筋がついてしまう
「やるぞやるぞ」と言われて、いままで「まあ、そうは言ってもまだ経済面の競争に過ぎないから」と羽交い絞めのような感じで対応していた米ホワイトハウスも、ついにペンス演説が出てしまいました。一年ぶりの大演説となったわけですが、いままで「米中対立というのは中国一国を押さえれば済むビジネス上の紛争に過ぎない」としてきた俺たちのトランプ大統領の概念から、一歩も二歩も進んで「中国というのは独裁的な国家体制を輸出する民主主義の敵である」という概念の戦いとする俺たちのペンス副大統領のほうがより大きなアメリカの意志だぞということで、アメリカ議会もそれなりに総立ちで超党派の対中タカ派が勃興、いわゆる武闘的なネオコン派(ネオ・コンサーバティブ)と合体して本格的な覇権争いにシフトしたぞというのが世界の大構造であります。何がヤバいって、もちろん問答無用で日本もこれに巻き込まれるわけです。(2019.10.28) 続きを読む
友人知人との別れと世迷いごとの類
このところ、歳も歳だからか、私も身の回りに幸せなことと不幸なことが交互にやってくるようになりました。悲しいなあと思いつつ、来し方の想いを抱くにあたり、みな、やりたいことはやり遂げられたのだろうか、思い残すとしたら何だろうかと思わざるを得ません。(2019.09.30) 続きを読む
英オックスフォード大のフェイクニュースに関する報告書がいろいろと興味深い件
英オックスフォード大学が26日「The Global Disinformation Order」という、世界の偽情報(フェイクニュース)を網羅する報告書を今年も出していたのですが、なぜか名指しでFacebookがもっとも偽情報の宝庫になっていると指摘されていまして、非常に興味深い内容になっています。(2019.09.29) 続きを読む
迷子問答:コミュ障が幸せな結婚生活を送るにはどうすればいいか
いつでもどこでも家庭のことを聞かれると話していることではあるのですが、私もまさかこんなに自分が家庭人になるとは思ってもいませんでした。どちらかというと仕事漬けで、お金が大好きで、ゲームや野球やバンドなど趣味がたくさんある人間でしたから、自分でも意外だったのです。単に、結婚する際に神に真実の愛を誓ったから、それに対して忠実に生きているというだけではあります。(2019.09.29) 続きを読む
インターネットに期待されてきた理想と現実の落差
世界中がすべてフラットにつながり人類全体によって情報が共有される理想的な社会を実現するためのプラットフォームとして語られることが多かったインターネットですが、2010年代が終わろうとする今日この頃ではそうした楽観的な考えは徐々にしぼみつつあるように感じます。(2019.08.31) 続きを読む
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「人間迷路」
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季節の変わり目を迎えて(高城剛) |
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『売れるネット広告社』加藤公一レオさんから派手な面白ムーブが出る一部始終(やまもといちろう) |
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田端信太郎氏の侮辱罪容疑書類送検から考える「株主論評」罵倒芸の今後(やまもといちろう) |
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J.K.ローリングとエマ・ワトソンの対立が示すトランスジェンダー論争の深刻さ(やまもといちろう) |
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世界経済の動向を歴史的サイクルから考える(高城剛) |
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高市早苗さんがいきなり取り組む「給付付き税額控除」とかいう修羅場&いばらの道の是非(2025年10月28日) |
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幸福度を底上げするためのまちづくり(2025年10月27日) |
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テクノロジーは常に権力よりも速く動く(2025年10月20日) |
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甲信越の山々を歩いて縄文の時代を想う(2025年10月13日) |
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世界経済の動向を歴史的サイクルから考える(2025年10月6日) |









