いかがでしょう?
マリラに「本当の名前は何なの?」と問い詰められたアンは、仕方がなく、「アン」(Anne)という自分の名前を言います。そして、「もし、私をアンと呼ぶのならば、スペルにEがついたアンと呼んでください」と頼む。ここに、アンのこだわりが見えます。
英語のアンの表記には、「Anne」と「Ann」の二つがあることを背景にした会話ですが、『赤毛のアン』の中でも最も有名な場面の一つで、演劇やミュージカル、映画になるときには必ず引用される部分です。
ここに出ている単語には、それほど難しいものはありません。中学生でも、理解できるでしょう。ところが、このやりとりは、間違いなく英語のものになっている。リズム、テンポ、その背景にあるマインドセットが、英語固有のものです。
英語を学ぶとは、必ずしも難しい単語や表現を必要とすることではありません。むしろ、それは一つの感覚であり、さらに言うならば一つの態度(attitude)なのです。こんなにシンプルな表現でも、英語の神髄に触れられることは、知っておくべきかもしれません。
マリラの表現の中で、「fiddlesticks!」というのが面白いですね。これは、とるに足らないもの(any meaningless or inconsequential thing; trifle)を表す口語表現。もちろん、fiddlestickはもともとバイオリンの「弓」のことですが、このような表現にも使われます。
この名文!
But if you call me Anne please call me Anne spelled with an E."
でも、もしアンと呼ぶのなら、「E」のついているほうのアンと呼んでください。
その他の記事
|
海外旅行をしなくてもかかる厄介な「社会的時差ぼけ」の話(高城剛) |
|
『エスの系譜 沈黙の西洋思想史』互盛央著(Sugar) |
|
美しいものはかくも心を伝うものなのか(平尾剛) |
|
最新テクノロジーで身体制御するバイオ・ハッキングの可能性(高城剛) |
|
社員を切ってください、雑巾は絞ってください(やまもといちろう) |
|
少子化問題をめぐる日本社会の「ねじれ」(岩崎夏海) |
|
グアム台風直撃で取り残された日本人に対して政府に何ができるのかという話(やまもといちろう) |
|
生まれてはじめて「ジャックポット」が出た(西田宗千佳) |
|
古代から続くと言われるハロウィンの起源から人類の行く末を考える(高城剛) |
|
99パーセントの人が知らない感情移入の本当の力(名越康文) |
|
なぜか「KKベストセラーズ」問題勃発と出版業界の悲しい話(やまもといちろう) |
|
任天堂の役割は終わったのか スマホでゲーム人口拡大を受けて(やまもといちろう) |
|
「不自由さ」があなたの未来を開く(鏡リュウジ) |
|
国産カメラメーカーの誕生とその歴史を振り返る(高城剛) |
|
スウェーデンがキャッシュレス社会を実現した大前提としてのプライバシーレス社会(高城剛) |











