明確な目的を持って入社する
筆者の知人に、佐藤氏という人物がいる。彼は東大からキャリア官僚として経産省に進み、20代で、ある民間企業に転職した。その転職先とは他でもないワタミである。
「なんでそんな転職をしたんだ!」
と疑問に思った人も多いはず。何を隠そう、筆者も最初はそう思ってしまった。ただ、そこには明確な目的があったという。
彼には「飲食店を起業する」という昔からのビジョンがあり、渡邉社長の起業本もすりきれるほど読んでいた。ただ、ゼロから飲食店を経営するのはハードルが高い。というわけで、かつて渡邉氏がつぼ八で学んだのと同様に、ノウハウを得るべく修行として入社したわけだ。これは非常に合理的な行動だろう。
ちなみに、本人の起業は失敗してしまったが、その後はシンクタンクに再就職して会社法関係の本も出版、現在は山形市長選で次点につけるなど、なかなか興味深いキャリアを継続中だ。起業というビジョンはとん挫してしまったものの、20代で事業を俯瞰的に眺めるという視点がキャリア形成に役立っていることは言うまでもない。
その他の記事
|
ZOZOSUITのビジネススーツ仕上がりが予想以上に残念だった理由を考える(本田雅一) |
|
中国発・ソーシャルゲーム業界の崩壊と灼熱(やまもといちろう) |
|
大人の女におやつはいらない 上質な人生を送るための5つの習慣(若林理砂) |
|
僕たちは「問題」によって生かされる<後編>(小山龍介) |
|
ソニー平井CEOの引き際。なぜソニーは復活できたのか(本田雅一) |
|
【告知】1月28日JILISコロキウム『文化資産と生成AI、クレカによる経済検閲問題』のお誘い(やまもといちろう) |
|
本当の才能は「何かに没頭した時間」が育ててくれる(名越康文) |
|
「自信が持てない」あなたへの「行」のススメ(名越康文) |
|
仮想通貨に関する概ねの方針が出揃いそう… だけど、これでいいんだろうか問題(やまもといちろう) |
|
週刊金融日記 第306号【余るホワイトカラーと足りないブルーカラー、株式市場は回復の兆し他】(藤沢数希) |
|
迷路で迷っている者同士のQ&A(やまもといちろう) |
|
「不倫がばれてから食生活がひどいです」(石田衣良) |
|
それなりに平和だった夏がゆっくり終わろうとしているのを実感する時(高城剛) |
|
「なぜかモテる人たち」のたったひとつの共通点(岩崎夏海) |
|
3.11、iPS誤報問題で変わる、科学とのかかわり方(津田大介) |











