食いっぱぐれないために
おそらく今の日本の若者たちがなかなか自信を持てないのは、「これがあれば食べていける」というものが無いです。
昔は「手に職」といって、職人さんになれば一生食いっぱぐれがないと言われていましたけれども、現代において、既存の企業に頼らずに生きていくのに、一番必要な技術はITだと思います。
それなのに、それを身につけようとする若者が少ない(もちろん昔に比べてば増えていると思いますが、まだまだ少ないという意味です)ということが、日本の実はもっとも根深い問題だとも言えます。
もっと自信がつくと思うんですよ。自分でサイトやアプリが作れるようになれば。
例えば、この「サトナカ」のクッキーにしても、インターネットで売っているから全国から注文が来るわけです。要するに、どんなに地方にいても、どんなものでも、イノベーションさえ起こせれば、それをインターネットに載せることで世界中を相手に発信することができる。
[caption id="attachment_2167" align="alignnone" width="189"] サトナカのクッキー、実物![/caption]
現代では、インターネットというものを使いこなせるようになったとき、その人は大変な自由を手にすることができるんです。
マルクス的な言い方をすれば、生産手段を自分で持つということ。資本家になれるということです。
「理系だから」とか「IT企業に入りたいから」といった理由でネットの勉強をする時代ではありません。一人の人間が自由になるために、ある意味では現代人の素養としてみんながITの勉強をするべき時代だと思います。
<この文章は茂木健一郎のメルマガ『樹下の微睡み』より抜粋したものです。もしご興味を持っていただけましたら、ぜひご購読ください>


その他の記事
![]() |
週刊金融日記 第302号【コインチェックで人類史上最高額の盗難事件が起こり顧客資産凍結、暗号通貨は冬の時代へ他】(藤沢数希) |
![]() |
ポストコロナ:そろそろコロナ対策の出口戦略を考える(やまもといちろう) |
![]() |
「ゴールデンウィーク」という呼び名の由来から考えるメディアの寿命(高城剛) |
![]() |
コロナ後で勝ち負け鮮明になる不動産市況(やまもといちろう) |
![]() |
女の体を、脅すな<生理用ナプキンの真実>(若林理砂) |
![]() |
ピダハンとの衝撃の出会い(甲野善紀) |
![]() |
ようやく到着 ポータブル原稿書きマシン「Gemini」(小寺信良) |
![]() |
終わらない「レオパレス騒動」の着地点はどこにあるのか(やまもといちろう) |
![]() |
週刊金融日記 第295号【ビットコインで儲けたお金をベンチャー企業につっこもう、米国法人税率20%が実現すれば空前の好景気が到来する他】(藤沢数希) |
![]() |
成功を目指すのではなく、「居場所」を作ろう(小山龍介) |
![]() |
「+メッセージ」はBot時代への布石だ(西田宗千佳) |
![]() |
19人殺人の「確信犯」と「思想の構造」(やまもといちろう) |
![]() |
「節分」と「立春」(高城剛) |
![]() |
馬鹿に乗っかられて壊滅した「評価経済ネタ」バブルの今後(やまもといちろう) |
![]() |
自分の部屋を「iPhone化」する–大掃除の前にヘヤカツ(部屋活)してみよう!(岩崎夏海) |