茂木健一郎
@kenichiromogi

メルマガ『樹下の微睡み』より

僕が今大学生(就活生)だったら何を勉強するか

食いっぱぐれないために

おそらく今の日本の若者たちがなかなか自信を持てないのは、「これがあれば食べていける」というものが無いです。

昔は「手に職」といって、職人さんになれば一生食いっぱぐれがないと言われていましたけれども、現代において、既存の企業に頼らずに生きていくのに、一番必要な技術はITだと思います。

それなのに、それを身につけようとする若者が少ない(もちろん昔に比べてば増えていると思いますが、まだまだ少ないという意味です)ということが、日本の実はもっとも根深い問題だとも言えます。

もっと自信がつくと思うんですよ。自分でサイトやアプリが作れるようになれば。

例えば、この「サトナカ」のクッキーにしても、インターネットで売っているから全国から注文が来るわけです。要するに、どんなに地方にいても、どんなものでも、イノベーションさえ起こせれば、それをインターネットに載せることで世界中を相手に発信することができる。

[caption id="attachment_2167" align="alignnone" width="189"] サトナカのクッキー、実物![/caption]

現代では、インターネットというものを使いこなせるようになったとき、その人は大変な自由を手にすることができるんです。

マルクス的な言い方をすれば、生産手段を自分で持つということ。資本家になれるということです。

「理系だから」とか「IT企業に入りたいから」といった理由でネットの勉強をする時代ではありません。一人の人間が自由になるために、ある意味では現代人の素養としてみんながITの勉強をするべき時代だと思います。

 

<この文章は茂木健一郎のメルマガ『樹下の微睡み』より抜粋したものです。もしご興味を持っていただけましたら、ぜひご購読ください>

1 2 3
茂木健一郎
脳科学者。1962年東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、同大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文藝評論、美術評論などにも取り組む。2006年1月~2010年3月、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』キャスター。『脳と仮想』(小林秀雄賞)、『今、ここからすべての場所へ』(桑原武夫学芸賞)、『脳とクオリア』、『生きて死ぬ私』など著書多数。

その他の記事

季節の変わり目と心身のリセット(高城剛)
『我が逃走』は日本版ハードシングス?(家入一真)
明日にかける橋 1989年の想い出(切通理作)
憂鬱な都知事選(やまもといちろう)
「民進党」事実上解党と日本の政治が変わっていくべきこと(やまもといちろう)
海外旅行をしなくてもかかる厄介な「社会的時差ぼけ」の話(高城剛)
国会議員は言うほど減らすべきか?(やまもといちろう)
奥さんに内緒で買った子供向けじゃないおもちゃの話(編集のトリーさん)
自分の身は自分で守るしかない時代(高城剛)
甲信越の山々を歩いて縄文の時代を想う(高城剛)
なぜ僕は自分の作品が「嫌」になるのか–新作『LAST KNIGHTS / ラスト・ナイツ』近日公開・紀里谷和明が語る作品論(紀里谷和明)
今の京都のリアルから近い将来起きるであろう観光パニックについて考える(高城剛)
「歴史的」南北会談が東アジアの安全保障に与える影響の有無(やまもといちろう)
「親しみの空気」のない論争は不毛です(名越康文)
名称だけのオーガニック食材があふれる不思議(高城剛)
茂木健一郎のメールマガジン
「樹下の微睡み」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定) 「英語塾」を原則毎日発行

ページのトップへ