社会のシステム化が「うつ」を呼ぶ
共感ですらシステム化されていく社会の中で、「驚く力」は、本当の意味での「共感」を呼び覚ますスイッチになりうると僕は考えています。
そこに取り組まない限り、僕らの社会全体を取り巻くある種の「うつ」状態から抜け出すことは難しいと僕は思う。というのも、「うつ」の根底には、自分の人生が「システム」に支配されているという思い込みがあるからです。
システムは、あらゆることは予測可能であり、予定調和であることを求めます。それは確かに安全・安心な世界かもしれませんが、社会がそちらに向かえば向かうほど、僕らは抑うつ状態から抜け出しにくくなっていきます。
システムがよくできていればできているほど、うつは強くなる。そういう意味では、3.11のような天災によってシステムが一時的に崩壊したときは、僕らが驚く力を取り戻し、うつ状態から抜け出すという点では「チャンス」でした。
しかし実際には、少なくとも社会全体としては、より強固なシステム、より間違いない予定調和を求める方向に進み、さらに社会の抑うつの度合いは増しているように思います。
おそらく、東北で実際に被災した方々の中には、そういう「システムをより強化する方向性」に疑問を抱き、違う方向に舵を切ろうとした人も少なからずいたはずです。しかし、多くの日本人は、結果的にはシステムを強化する方向を選んだ。
それくらい僕たちは、システム化されることを、自ら望んでしまう傾向を持っている。その一方で、世界を完全にシステム化することは不可能であることもまた、どこかで気づいてもいる。
その他の記事
|
沖縄の地名に見る「東西南北」の不思議(高城剛) |
|
「あたらしい領域」へ踏み込むときに行き先を迷わないために必要な地図(高城剛) |
|
過去17年間のAmazon依存度を振り返る(小寺信良) |
|
「ウクライナの次に見捨てられる」恐怖から見る日米同盟の今後(やまもといちろう) |
|
快適な心地よい春を過ごすための用心(高城剛) |
|
成功を目指すのではなく、「居場所」を作ろう(小山龍介) |
|
現代の変化に対応できず長期停滞に陥っている双子のような日本とイタリア(高城剛) |
|
英国のシリコンバレー、エジンバラでスコットランド独立の可能性を考える(高城剛) |
|
なぜか勃発する超巨額ワーナー争奪戦から見るNHK問題の置いていかれぶり(やまもといちろう) |
|
夜間飛行が卓球DVDを出すまでの一部始終(第3回)(夜間飛行編集部) |
|
宇野常寛特別インタビュー第5回「落合陽一のどこが驚異的なのか!」(宇野常寛) |
|
人としての折り返し地点を見据えて(やまもといちろう) |
|
「不自由さ」があなたの未来を開く(鏡リュウジ) |
|
21世紀のスマートトラベラーは天候のヘッジまで考えなければいけない(高城剛) |
|
現代日本の結婚観と現実の夫婦の姿(やまもといちろう) |












