基本が手作りなら、たまに食べる添加物は気にしないスタンス
で、だ。私の添加物に関する立場ね。ものすごーく基本的な話よ。既製品を極力取り入れずに日常の食事を整えるなら、たまに食べる添加物入のお弁当や外食は不問に付せる……って立場です。
家で食べる食事をちゃんとしておいたなら、外食する時に添加物の入ったものを食べても、たいした量じゃないでしょう? 長村先生も、「添加物は量の問題だ」って仰っているけど、わたしも似たような立場なのですわ。だから、拙著『はりめし』では、原材料表示に添加物が1つや2つ入っているのくらい大丈夫って書いています。
問題になるのは、毎日毎日コンビニ弁当だったり、安ーいジャンクフードばっかり、冷凍食品ばっかり、毎日スナック菓子食べたり、カップ麺だったり……、そういう食生活である場合ね。
これをやると結構な種類の添加物を毎日毎日、摂取することになります。こうなると、一つ一つの加工食品は添加物量が体に問題を起こす閾値以下だったとしても、いくつかの食品を合わせて取ることで、食べた添加物の濃度が上がっちゃうことになります。コレはマズイよね。
だからこその自炊なのよ。素材から料理を作り上げると添加物は最低限になります。そうやって整えた食卓の中の一品に、カニカマがあったり、買ってきた漬物があったり、練り物があったりしてもいいじゃない。ほんの一部だもの。
お弁当の中に一個、冷凍食品が入ってても、ほんの一部なら問題ないでしょう……あ、全部冷凍食品とかはだめだよー(苦笑)。手抜きは手をかけているから「抜く」ことが出来るんであって。最初から手がかかってなかったらそりゃあ「手無し」でしょー。
メルマガの食事日記見るとわかっていただけると思いますが、うちの弁当には生協の冷凍食品がポツポツ入っています。添加物少なめの加工食品ですが、完全に入っていないわけではありません。でも、お弁当を作って持っていく方が、確実に体には優しい。
加工食品があったほうが、無理なく自炊を続けられるでしょう。和風だしの素はありませんけど、化学調味料無添加の鶏ガラスープの素とブイヨンキューブはありますよー。
毎日毎日コンビニ弁当だったり、安ーいジャンクフードばっかり、冷凍食品ばっかり、毎日スナック菓子食べたり、カップ麺だったりする食事、添加物が問題なのもさることながら、栄養バランスがおかしくなります。
食習慣の異常が体に与えるダメージの方が添加物より大きいと思うのよ。添加物の摂取量を減らすのは簡単な話。上記のような食習慣をやめること! 加工食品に頼る割合を減らせばそれだけで十分、添加物の摂取量は減らせます。
できるだけ手作り。でも、添加物をむやみに目の敵にしない。そういう柔軟さを持って毎日毎日ごはんを作り続けましょう(笑)
どーせ死ぬまで食いつづけるんだ、肩肘張らないでいきましょ。
※この記事は夜間飛行メルマガ「若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法」2012年9月24日 Vol.034に掲載された記事を編集・再録したものです。
【メルマガ】若林理砂 鍼灸師が教える一人でできる養生法
季節にあった「養生予報」が大好評! 流行りの健康ネタからディープな東洋医学知識まで、 読み応えたっぷりの内容充実メルマガです。
【 料金(税込) 】 540円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!>
【 発行周期 】 月2回発行(第2,第4月曜日配信予定)
ご購読はこちらから!
http://yakan-hiko.com/wakabayashi.html


その他の記事
![]() |
スマートウォッチとしての完成度が上がったApple Watch(本田雅一) |
![]() |
世界中の観光地を覆いつつあるグローバリゼーションの影(高城剛) |
![]() |
なぜ人は、がんばっている人の邪魔をしたくなるのか(名越康文) |
![]() |
トランプさん滅茶苦茶やりすぎた結果が出始めるのではないかという恐怖(やまもといちろう) |
![]() |
無意識の領域へアクセスするあたらしい旅路のはじまり(高城剛) |
![]() |
少子化問題をめぐる日本社会の「ねじれ」(岩崎夏海) |
![]() |
最近「オタク叩き」の論調がエクストリーム化して理解が非常にむつかしい件(やまもといちろう) |
![]() |
『趾(あしゆび)でカラダが変わる』中村考宏インタビュー(下村敦夫) |
![]() |
サイケデリック・ルネッサンス(高城剛) |
![]() |
5年後の未来? Canon Expoで見たもの(小寺信良) |
![]() |
人生は長い旅路(高城剛) |
![]() |
粉ミルク規制問題から見えた「中国vs香港」の図式(ふるまいよしこ) |
![]() |
老舗江戸前寿司店の流儀(高城剛) |
![]() |
ドイツは信用できるのか(やまもといちろう) |
![]() |
宗教や民主主義などのあらゆるイデオロギーを超えて消費主義が蔓延する時代(高城剛) |