食いっぱぐれないために
おそらく今の日本の若者たちがなかなか自信を持てないのは、「これがあれば食べていける」というものが無いです。
昔は「手に職」といって、職人さんになれば一生食いっぱぐれがないと言われていましたけれども、現代において、既存の企業に頼らずに生きていくのに、一番必要な技術はITだと思います。
それなのに、それを身につけようとする若者が少ない(もちろん昔に比べてば増えていると思いますが、まだまだ少ないという意味です)ということが、日本の実はもっとも根深い問題だとも言えます。
もっと自信がつくと思うんですよ。自分でサイトやアプリが作れるようになれば。
例えば、この「サトナカ」のクッキーにしても、インターネットで売っているから全国から注文が来るわけです。要するに、どんなに地方にいても、どんなものでも、イノベーションさえ起こせれば、それをインターネットに載せることで世界中を相手に発信することができる。
[caption id="attachment_2167" align="alignnone" width="189"]
サトナカのクッキー、実物![/caption]
現代では、インターネットというものを使いこなせるようになったとき、その人は大変な自由を手にすることができるんです。
マルクス的な言い方をすれば、生産手段を自分で持つということ。資本家になれるということです。
「理系だから」とか「IT企業に入りたいから」といった理由でネットの勉強をする時代ではありません。一人の人間が自由になるために、ある意味では現代人の素養としてみんながITの勉強をするべき時代だと思います。
<この文章は茂木健一郎のメルマガ『樹下の微睡み』より抜粋したものです。もしご興味を持っていただけましたら、ぜひご購読ください>
その他の記事
|
大人の女におやつはいらない 上質な人生を送るための5つの習慣(若林理砂) |
|
『マッドマックス 怒りのデスロード』監督ジョージ・ミラーのもとで働いた時のこと(ロバート・ハリス) |
|
ゴジラGODZILLA 怪獣という<神>の降臨(切通理作) |
|
11月の『漆黒と灯火』例会、ゲストは乙武洋匡さん。また当メルマガで乙武洋匡さんとの対談連載が開始されます(やまもといちろう) |
|
「テレビに出ている若手ロシア専門家」が古典派ロシア研究者にDISられる件(やまもといちろう) |
|
これからの時代にふさわしい正月らしさとは(高城剛) |
|
日本のペンギン史を変える「発見」!?(川端裕人) |
|
冬至の日に一足早く新年を迎える(高城剛) |
|
現代社会を生きる者が心身を再構築するためのひとつの手法としてのアーユルヴェーダ(高城剛) |
|
一流のクリエイターとそれ以外を分ける境界線とは何か?(岩崎夏海) |
|
発信の原点とかいう取材で(やまもといちろう) |
|
川端裕人×松本朱実さん 「動物園教育」をめぐる対談 第1回(川端裕人) |
|
「疲れているとついイラッとしたり、怒りっぽくなってしまうのですが……」(石田衣良) |
|
AV女優だからって、特別な生き方じゃない 『名前のない女たち~うそつき女』サトウトシキ監督インタビュー(切通理作) |
|
今村文昭さんに聞く「査読」をめぐる問題・前編(川端裕人) |











