高いエステはなぜ痛いのか
以前、とある人から「10万円以上のエステと10万円以下のエステをはっきり分けるのは「痛み」である」という話を聞いたことがあります。
「高いエステほど痛い」
これは、心理学的にも、非常に興味深い話だと思いました。
もちろん、痛いだけで効果がなければお客さんもつかないわけですが、高い料金を取って、お客さんに納得してもらうには、「痛み」があったほうがいいというのは、なるほどな、と思ったんです。
どういうことでしょうか? それは僕らがみんな「刺激依存症」であることと、関係しています。
傷つきやすさには個人差がある
僕らはみんな、本音のところでは「世界でいちばん傷つきやすいのは自分だ」と思っています。でも一方で、「傷つきやすさには個人差がある」というのもまた、実感でしょう。傷つくことによってすごく苦しむ人と、そこからぱっと明るく気分を切り替えることができる人がいる。
僕らの心はそもそも、何によって傷つくのでしょう。人間関係を筆頭に、いろんなことが思い浮かぶと思いますが、突き詰めると僕らは「刺激」によって傷ついているということがわかります。
刺激があるからこそ、僕らは辛かったり、悲しかったりする。もちろん、うれしかったり、楽しかったりすることもある。しかしいずれにしても僕らの心は常に、刺激によって動かされている。
問題なのは、「それがよい刺激なのか悪い刺激なのか」ということとはまったく無関係に、僕らの心は「刺激」を求めるということです。もっといえば、体や心に悪い刺激だとわかりきっていても、まったく刺激がない状態よりは、刺激があるほうを選択してしまいがちなんです。
その他の記事
ひとりで「意識のレベル」を測る方法(高城剛) | |
伸びる人は「2週間1単位」で生活習慣を整える(名越康文) | |
「本気」という無意識のゴンドラに乗るために(名越康文) | |
映画『ミリキタニの猫』と『ミリキタニの記憶』を観て(ロバート・ハリス) | |
深まる韓国経済のモヤ(高城剛) | |
いまそこにある農政危機と農協系金融機関が抱える時限爆弾について(やまもといちろう) | |
ライカのデュアルレンズを搭載したスマートフォンの登場(高城剛) | |
ハロウィン:あの世とこの世の境界線が曖昧になるとき(鏡リュウジ) | |
感性のグローバリゼーションが日本で起きるのはいつか(高城剛) | |
イギリスと中国、お互いに国営メディアBANで見る価値観の衝突とプロパガンダ戦(やまもといちろう) | |
「おじさん」であることと社会での関わり方の問題(やまもといちろう) | |
誰がiPodを殺したのか(西田宗千佳) | |
人生を変えるゲームの話 第2回<一流の戦い方>(山中教子) | |
DJ用コントローラを作りながら電気自動車を自作する未来を夢見る(高城剛) | |
いわゆる「パパ活」と非モテ成功者の女性への復讐の話について(やまもといちろう) |