名越康文
@nakoshiyasufumi

名越康文メルマガ『生きるための対話』より

「近頃の新入社員は主体性に欠ける」と感じる本当の理由

社会を一気に変えることはできない

 

僕はメルマガの中で繰り返し、「枠から抜け出そう」ということを訴えてきました。それは、仏教的な意味での<「自分」という枠組みから抜けだそう>というメッセージと同時に、ここまで述べてきたような日本人独特の<ただし、この範囲の中で>という無意識の枠組みに気づき、そこから抜けだしていく必要がある、と考えているからです。

 

そこから抜け出さないことには、僕らは本当の意味で「好き嫌い」の区別を主体的に判断できるようにならないし、根っこからクリエイティブに生きることができないのです。

 

しかし、この手の話をすると必ず、「そんなことを言って、みんなが枠組みから外れてしまったらどうするんだ」という方がおられます。みんなが無意識のうちに「枠組み」を守っているからこそ、日本では秩序が守られている。それを壊してはいけないのだ……というふうに。

 

その種の質問にいちいち答えるのは面倒なので、僕はこの手の話は、メールマガジンのような媒体に限ってするようにしています(テレビはもちろんのこと、他の媒体では、あまりこういう話をしていません)。ただ、もしもそういうことを聞かれたら、僕はこうお答えするでしょう。

 

「そうですね。みんなが枠組みから外れたら、社会が混乱するかもしれませんね。でも……

 

 

※ここから先は、名越康文メールマガジン『生きるための対話 dialogue』

http://yakan-hiko.com/nakoshi.html

をご購読の上、お楽しみください。登録から1か月は無料。登録時点での最新号(4月7日号)も無料購読の対象ですので、今ご登録なら無料で本稿のほか、Q&Aなどのコンテンツをお読みいただけます。

クレジットカード、ケータイ決済対応。epub版・kindle版も同時配信中!!

nakoshi_mailmagazine_banner

 

1 2 3 4 5
名越康文
1960年、奈良県生まれ。精神科医。相愛大学、高野山大学、龍谷大学客員教授。 専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:現:大阪精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、1999年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。 著書に『「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント』(宝島社)、『SOLOTIME~ひとりぼっちこそが最強の生存戦略である』(夜間飛行)『【新版】自分を支える心の技法』(小学館新書)『驚く力』(夜間飛行)ほか多数。 「THE BIRDIC BAND」として音楽活動にも精力的に活動中。YouTubeチャンネル「名越康文シークレットトークYouTube分室」も好評。チャンネル登録12万人。https://www.youtube.com/c/nakoshiyasufumiTVsecrettalk 夜間飛行より、通信講座「名越式性格分類ゼミ(通信講座版)」配信中。 名越康文公式サイト「精神科医・名越康文の研究室」 http://nakoshiyasufumi.net/

その他の記事

同調圧力によって抹殺される日本式システム(高城剛)
毎朝、名言にふれる習慣を作ることで新たな自分が目覚める! 『日めくり ニーチェ』(夜間飛行編集部)
41歳の山本さん、30代になりたての自分に3つアドバイスするとしたら何ですか(やまもといちろう)
「大テレワーク時代」ならではの楽しみ(高城剛)
僕が今大学生(就活生)だったら何を勉強するか(茂木健一郎)
暗転の脱炭素、しかしそこに政府方針グリーン投資10年150兆の近謀浅慮?(やまもといちろう)
あたらしい知覚の扉を開く体験を多くの方々に(高城剛)
ヒットの秘訣は「時代の変化」を読み解く力(岩崎夏海)
無意識の中にある「他者への期待」–その功罪(名越康文)
タレント候補が減った理由–戦い(の見物)を終えて(やまもといちろう)
私的な欲望で天災が大災害へつながることを実感するカリブの小さな島(高城剛)
私的録音録画の新しい議論(小寺信良)
社会システムが大きく変わる前兆としての気候変動(高城剛)
経営情報グループ『漆黒と灯火』というサロンらしきものを始めることにしました。(やまもといちろう)
クラウドファンディングの「負け戦」と「醍醐味」(西田宗千佳)
名越康文のメールマガジン
「生きるための対話(dialogue)」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)

ページのトップへ