「信仰」が保障される社会へ
極端な話、現代科学の最先端の知見と真っ向から抵触するような考えであっても、狂信的と言うことではなく、「本当に深い」信仰を持った人々は、「科学的にはどうであれ、我々は、このような立場を取ります」と言うべきなのではないか、と私は思うのです。
そして、我々の社会は、それを許容するべきであると思うのです。本当に「多様性」を持ち、全ての人間が自らの信念のもとに生きていくことが出来る社会を実現させるとは、こうした「信仰を持った人々」の「(容易には他者から理解されないかもしれない)信仰」をも保証する社会であるはずではないでしょうか。
繰り返しになりますが、原理主義、狂信、カルトは避けねばなりません。しかし、科学という「現代における絶対」に対して、宗教(者)は、安易に妥協してもいいのでしょうか?
もちろん、現段階の私に明確な答えがあるわけではありません。しかし、それでも信仰者は「覚悟」を持って言うべきではないかと思うのです。「科学的であろうとなかろうと、我々の宗派はこうした立場を取ります。こういう『生き方』を選択します」と。
いろいろ書いてしまいましたが、こうした宗教・信仰における「公と私」、そして「科学と宗教」の関係性については、まだまだ考え始めたばかりで、上手くまとめあげるところまでできていません。
今回私が書いた内容ではとても扱うことが出来なかったような複雑な問題、重要な問題も数多く存在します。「信仰における公と私」。この問題についても、私は目を逸らさず、自分に「嘘」をつかずに、自分にとって「切実な」問題から逃げずに、目を逸らさずに、「自分の道」を歩んでいきたいと思います。今後自分の頭で考え続けていきたいと考えています。
かなり長い文章となってしまい、申し訳ありませんでした。ですが、甲野先生や森田さんのお話を伺うなかで、自分が本当に追及して考えていきたいこと、自分が本当に関心のあることが、少しずつ、明確になってまいりました。本当にありがとうございます。このようなご縁をいただけたことに感謝いたします。
田口慎也
※この記事は甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」 2011年11月7日,11月21日 Vol.015-016 に掲載された記事を編集・再録したものです。
<甲野善紀氏の新作DVD『甲野善紀 技と術理2014 内観からの展開』好評発売中!>
一つの動きに、二つの自分がいる。
技のすべてに内観が伴って来た……!!
武術研究者・甲野善紀の
新たな技と術理の世界!!
武術研究家・甲野善紀の最新の技と術理を追う人気シリーズ「甲野善紀 技と術理」の最新DVD『甲野善紀 技と術理2014――内観からの展開』好評発売中! テーマソングは須藤元気氏率いるWORLDORDER「PERMANENT REVOLUTION」!
甲野善紀氏のメールマガジン「風の先、風の跡~ある武術研究者の日々の気づき」
自分が体験しているかのような動画とともに、驚きの身体技法を甲野氏が解説。日記や質問コーナーも。
【 料金(税込) 】 540円 / 月 <初回購読時、1ヶ月間無料!!> 【 発行周期 】 月2回発行(第1,第3月曜日配信予定)
ご購読はこちら
その他の記事
|
身近な人に耳の痛いアドバイスをするときには「世界一愛情深い家政婦」になろう(名越康文) |
|
ズルトラ難民が辿り着く先、HUAWEI P8max(小寺信良) |
|
欠落していない人生など少しも楽しくない(高城剛) |
|
旅行需要急増でのんびり楽しめる時間が残り少なくなりつつある南の島々(高城剛) |
|
「すぐやる自分」になるために必要なこと(名越康文) |
|
結局「仮想通貨取引も金商法と同じ規制で」というごく普通の議論に戻るまでの一部始終(やまもといちろう) |
|
サイケデリック・ルネッサンス(高城剛) |
|
幻冬舎、ユーザベース「NewsPicks」に見切られたでござるの巻(やまもといちろう) |
|
イマイチ「こだわり」が良く分からない岸田文雄さんが踏み切るかもしれない早期解散(やまもといちろう) |
|
無駄に混迷する都知事選、都知事・小池百合子が迎え撃つ堀江貴文、宇都宮健児の勝ち筋(やまもといちろう) |
|
捨てることのむつかしさ?(やまもといちろう) |
|
今年は「動画ゼロレーティング」に動きアリ(西田宗千佳) |
|
「高価格による高サービス」にすり替わってしまった「おもてなし」(高城剛) |
|
達成感の得られない仕事とどう向き合うか(甲野善紀) |
|
一年のサイクルが循環して再びスタートする冬至を迎えて(高城剛) |












