言葉には射程距離がある
言葉には射程距離があります。
言葉を発する人がそれを意識しているかどうかとは関係なく、言葉にはそれが「届く」距離がある。理屈っぽくいうなら、言葉は辞書的な意味だけではなく、それを発した人が持つ歴史的、心理的、あるいは関係性に基づいた枠組によって規定されるものだということですね。
これは言葉が持っている当たり前の性質なのに、実践的には、しばしば無視されています。そして、それによって失われているものは途方もなく大きいと僕は考えています。
言葉の射程距離は、その言葉を取り巻く枠組みを何となく共有できるかどうかによって決まります。それを共有できなくなった瞬間、言葉はありとあらゆる形で誤読されるようになります。
そして、非常に厄介なことなんですが、この「射程距離」は、発信者の努力だけで広げることはできません。言葉の射程距離は、常にその言葉を受け取る人とともに作りだすしかない。もちろん、それを届かせようという努力とか、力量が発信者に求められるのは当然です。しかしより大切なことは、それが発信され、受信される「場」の力なんですね。それが整っていないことには、言葉は届かない。
それはもう、絶望的に届かないんです。
その他の記事
|
ポスト・パンデミックの未来を示すように思えるバルセロナ(高城剛) |
|
オーバーツーリズムでニセコ化する草津(高城剛) |
|
川端裕人×荒木健太郎<雲を見る、雲を読む〜究極の「雲愛」対談>第2回(川端裕人) |
|
明石市長・泉房穂さんが燃えた件で(やまもといちろう) |
|
総ブラック社会はやっぱり回避しないといけないよね~~『人間迷路』のウラのウラ(やまもといちろう) |
|
冬の京都で酵素浴によるデトックスに励む(高城剛) |
|
楽天モバイルが先行する“MNO”に追いつくために(本田雅一) |
|
ソニーが新しい時代に向けて打つ戦略的な第一手(本田雅一) |
|
影響力が増すデジタルノマド経済圏(高城剛) |
|
うなぎの蒲焼は日本の歴史と文化が凝縮された一皿(高城剛) |
|
私的録音録画の新しい議論(小寺信良) |
|
温泉巡りで気付いた看板ひとつから想像できる十年後の街並み(高城剛) |
|
気候変動が影響を及ぼす人間の欲望のサイクル(高城剛) |
|
そろそろ中国の景気が悪くなってきた件について(やまもといちろう) |
|
発信の原点とかいう取材で(やまもといちろう) |












