――インフラやウェブサービスの事業者たちが見据えているような大きな時代の変化に、宇野さんの抱えていた問題意識がシンクロしていたということかなと思いました。
宇野 結果的に、僕自身も予想していなかった需要があったのだから、そうかもしれないね。 こういう問題意識のあり方は、そもそも僕の批評のモチーフと強く関わっているんだよ。例えば、僕は特撮が好きなのだけど、あれは「現実には存在しないキャラクターを一度造形物に落とし込んで半現実化したものを映す」という形でしか成立しない映像表現なんだよね。
一方で僕は、「現実そのものを映したもの」にも、「現実とは完全に断絶した虚構を映したもの」にも興味が持てない。本当に興味があるのは、特撮のように「まだ存在していないけど、これから存在する可能性があるもの」なの。それは個人的な趣味嗜好にも反映していて、だから特撮以外でも、絵画よりも立体造形物の方が好きで、模型も大好き。
このあいだ反響があったレゴ対談も、こうした興味の延長線上で作られている。
▼関連記事 【対談】根津孝太(znug design)×宇野常寛「レゴとは、現実よりもリアルなブロックである」
僕自身は、こういう感性というのは、現実に商品やサービスを制作して、それによって新しい文化やビジネスを生み出していくような動きにどこか親和性がある気がするんだよね。実際、イノベーションやマーケットの力というのは、まさに「まだ存在していないけど、これから存在する可能性があるもの」に力を与えていくものなわけでしょう。
その他の記事
|
「消費者安調査全委員会」発足、暮らしの事故の原因究明は進むのか?(津田大介) |
|
11月に降り積もる東京の雪を見ながら(高城剛) |
|
「暮らし」をシェアする時代がくる? 注目のシェアリングエコノミー(家入一真) |
|
人としての折り返し地点を見据えて(やまもといちろう) |
|
プログラミング言語「Python」が面白い(家入一真) |
|
オーバーツーリズムでニセコ化する草津(高城剛) |
|
今週の動画「払えない突き」(甲野善紀) |
|
中国激おこ案件、でも日本は静かにしているのが正解な理由(やまもといちろう) |
|
腸のためにも脳のためにも、もっと咀嚼を!(高城剛) |
|
日本の未来の鍵は「日韓トンネル」と「日露トンネル」(高城剛) |
|
『赤毛のアン』原書から、アイスクリームの話(茂木健一郎) |
|
会社を立ち上げました–家入流「由来を語れる」ネーミングについて(家入一真) |
|
バイデン政権移行中に中国が仕掛ける海警法の罠(やまもといちろう) |
|
交渉の天才としての桃太郎(岩崎夏海) |
|
美食ブームから連想する人間の生態系の急速な変化(高城剛) |










