高城剛の記事一覧

1964年葛飾柴又生まれ。日大芸術学部在学中に「東京国際ビデオビエンナーレ」グランプリ受賞後、メディアを超えて横断的に活動。 著書に『ヤバいぜっ! デジタル日本』(集英社)、『「ひきこもり国家」日本』(宝島社)、『オーガニック革命』(集英社)、『私の名前は高城剛。住所不定、職業不明。』(マガジンハウス)などがある。 自身も数多くのメディアに登場し、NTT、パナソニック、プレイステーション、ヴァージン・アトランティックなどの広告に出演。 総務省情報通信審議会専門委員など公職歴任。 2008年より、拠点を欧州へ移し活動。 現在、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に、創造産業全般にわたって活躍。ファッションTVシニア・クリエイティブ・ディレクターも務めている。 最新刊は『時代を生きる力』(マガジンハウス)を発売。
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電気の「自炊」が当たり前の時代へむけて

今週は、福岡にいます。昨年は71カ国も訪れましたので、今年はひとつの街にもう少し長めに滞在しようと考えておりましたが、新年早々からロサンゼルス、ラスベガス、ダラス、東京、福岡と移動が続いています。CESが行われていたラスベガスだけは4泊ほどしましたが、あとはどこも一泊程度で、慌ただしい年始となりました。さて、多くのご質問をいただいております世界最大の家電ショーCESの今年の傾向は、いまや「家電」の枠組みを大きく超えて、電気自動車から巨大ソーラーシステムまで、「電気関係全般」を取り扱う他にはない展示会へと生まれ変わったように見えます。(2017.01.16)  続きを読む

21世紀型狩猟採集民というあたらしい都会の生き方

明けましておめでとうございます。今週はラスベガスにいます。今年は、渡航中の食事の改善と運動を大きなテーマにしていまして、逃げられない機内食や、選択の余地がないコンベンションのランチなど、考えれば考えるほど、旅行者には難題が山積みです。(2017.01.09)  続きを読む

宗教や民主主義などのあらゆるイデオロギーを超えて消費主義が蔓延する時代

今週は、ドバイにいます。日本でイルミネーションが輝く年末のこの時期。イスラム教徒が多い中東では、公共の場でクリスマスを祝うことは、なによりもご法度です。しかし、ドバイは違います。モールには大々的なクリスマスデコレーションとイルミネーションが施され、レストランでは特別ディナーが提供されています。ここ数年でドバイは、街角のカフェでWHAM!の「ラストクリスマス」が流るほど、ベタベタさが鼻に付くクリスマス感が高い街へと変貌しました。(2016.12.26)  続きを読む

“B面”にうごめく未知の可能性が政治も社会も大きく変える

今週は、東京で忘年会ウィーク2週目です。忘年会の話題は、やはり最新医療とメディアで、最新医療に関しましては、メールマガジンでも幾度となくお伝えし、早々に書籍にまとめるつもりでおります。一方、メディアの今後につきましては、僕もまだ思案中ではありますが、この先5-6年でパラダイムシフトが起きると考えています。実はエンターテイメント業界にはA面とB面がありまして、A面は、テレビと大手芸能プロダクションによって仕切られる、企業の代弁者が活躍する場所です。大切なのは、視聴率と好感度。それゆえ、自由な発言や行動は認められず、自主規制と相互監視の世界です。(2016.12.19)  続きを読む

光がさせば影ができるのは世の常であり影を恐れる必要はない

今週は東京にいます。先週開催いたしました読者感謝大忘年会に、7000人ものお客様にご来場いただきまして、本当に嬉しい限りです。ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。心から御礼申し上げます。当日は、あまりに多くのお話をしましたので、混乱した方も、信じられないとお考えの方もいらっしゃったことと思います。なにしろ、いままで自分が信じて来て学んできたもの、時には稼ぎの中心的理論が、目の前でガラガラ崩れ落ちるも同然ですから、安易に受け入れることはできないものだと思います。しかし、ここに自分の影が映し出されます。(2016.12.12)  続きを読む

一寸先は、光。自分しかない未来を恐れなければ道は開けるものです

人には誰でも器があるといいます。実はこの器は、可変可能であり、それはイメージすることからはじまります。(2016.12.05)  続きを読む

11月に降り積もる東京の雪を見ながら

今週も先週に続き東京にいます。さて昨日、驚くことに東京に雪が降りました。11月に降り積もる東京の雪は、観測史上初だそうですが、一方10月の世界的な気温上昇は史上2番目だそうで、気候変動は詐欺だ!と豪語していた次期米国大統領ドナルド・トランプでさえも、気候変動と人間の活動には「一定の関連性」があると述べ、人間活動の影響を否定してきた立場を軌道修正したと、今週ニューヨーク・タイムズ記者らとの会談で話しています。また、海水温が上昇すれば、台風の巨大化が懸念されることにもなり、地域によっては夏まるまる避難する必要にも迫られます。(2016.11.28)  続きを読む

「脳ログ」で見えてきたフィットネスとメディカルの交差点

今週は東京にいます。好天が続くこの時期は、毎年絶好のトレーニングのタイミングです。今年は、例年通りのウェイト・トレーニングやジョギングのほか、ヨガ、ピラティス、パワーウォーキングなど組み合わせながら、ゆっくりと追い込んでいます。また、この時期には毎年あたらしい身体への試みを行っていまして、今年は脳波チェックをはじめました。ヨガの前後や瞑想時に、自分の脳波がどのように変化しているのかログを取り、日々己を客観的に見ることを続けています。これもEGGと呼ばれる脳波を調べるディバイスが、近年高性能で安価、そして軽量になったことで、誰でも日常的に「脳ログ」を取ることが可能になった「五年前とは別世界」ならではの試みだと思います。(2016.11.21)  続きを読む

温泉巡りで気付いた看板ひとつから想像できる十年後の街並み

今週は、九州北部の温泉をまわっています。仕事と仕事の合間に数日空いたこともありまして、久しぶりに温泉巡りを再開しました。その昔、日本中の名湯を見つけようと、あちこち訪ね、九州では鹿児島県と宮崎県のすべての温泉地を制覇したことがあります。その後、欧州に転居してしまい、なかなか日本の温泉を巡る機会を得ませんでしたが、今週、久しぶりに黒川温泉、湯布院、別府などを数日かけて、まわってみることにしました。(2016.11.14)  続きを読む

長崎の街の行方に垣間見える明治維新以降の日本社会の力学

今週は長崎にいます。祝日もあって長崎の街中は多くの観光客で賑わっており、なかでも2週間ほど前に完全復元を目指す出島の新棟6棟が公開され、注目を集めていました。出島は、江戸幕府の鎖国政策の一環として長崎に築造された扇型の人工島で、当初はポルトガル、のちにオランダ貿易の窓口として繁栄した歴史的な場所でした。しかし、昭和の高度経済成長期以降の埋め立て工事とビル建設により、出島周辺が次々と埋め立てられ、出島にも関係ない進学塾などが立ち並んで、かつての名残が消えてしまいましたが、近年、行政が中心となって周辺不動産を買い戻して更地にし、あたらしい観光名所として地域主導による出島の完全復元プロジェクトがはじまりました。(2016.11.07)  続きを読む

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