寒くなってくるこれからの季節に備えて!
若林理砂さんの新刊です!
若林理砂著『安心のペットボトル温灸』
火を使わないから安全で安心!
誰でもできて効果を実感できる!
火をつける従来のお灸よりも簡単に効果を出せると大評判!!
定価:1500円+税
amazonで購入する
<12/26発売決定! DVD版『安心のペットボトル温灸』!>
NHK『おはよう日本』『ESSE』『レタスクラブ』『クロワッサン』等
多数メディアで紹介され、大好評の「ペットボトル温灸」がDVDに!
毎朝の養生ツイートでもおなじみの鍼灸師・若林理砂先生が
ペットボトル温灸の当て方のコツや注意点を動画で解説!
→詳細・予約はこちら!
「未病」と「已病」
また寒い季節がやってきます。寒暖の差が激しいので、既に風邪引きさんたちが続出しているようですね。なので今回は、葛根湯とペットボトル温灸でどうやって風邪を未然に防ぐかをさらっと解説しておこうと思います。
未病と已病という概念をまずは解説したいと思います。「未病」というのは、未だ病ではない状態。「已病」は、既に病となっている状態を指しています。この概念は、「黄帝内経」(*東洋医学の最古の医学書)には既にあります。
黄帝内経素問 四氣調神大論篇 第二
「是故聖人不治已病、治未病。不治已亂、治未亂。此之謂也。夫病已成而後藥之。亂已成而後治之。譬猶渇而穿井、闘而鑄兵、不亦晩乎。」
霊枢 逆順編
「上工治未病」
千金要方 巻二十七
「上医医未病、中医医欲已之病、下医医已病之病」
このように、病の手前で治すのが最上の手立てだと考えていました。それ以降に治すのはまあ、中くらいか下等の医者のやることだと。東洋医学の真骨頂は、この未病治にあるっていっても過言じゃないのです。
じつは、未病とはみんなが思っているよりもずっと病の手前の状態で、ほとんどの人が已病(既に病になってしまっている状態)を未病と勘違いしています。
じゃあ未病ってなんなのよ……というと、「あれ、なんかちょっとヘン?」という段階なのです。これ、かなーり病気よりも手前の状態。
いつもよりなんとなく体が重い、いつもよりちょっと手足が冷える、いつもより妙に怒りっぽい、いつもよりちょっとしたことで落ちこむ……いつもより少しなんかちょっとヘン……って時期。これが未病です。ここを逃さないことで、未病を治すこと「未病治」が行えるというわけです。
で、「風邪」に関して、どこまで未病で、どこからを已病って考えるのか
というと。ちょっとウィキペディアにご登場願いましょう。「風邪」の項目。
ここには、「症状は、『風邪症候群』と表現されるように、微熱、頭痛、
発熱、悪寒、鼻汁の過分泌、咽頭痛、咳、嗄声、食欲不振、下痢、嘔吐など。」とありますね。
この中で、未病に分類できるのは、たぶん悪寒だけではないかと思います。悪寒って寒気(さむけ)のことですね。「なんかちょっと寒気がするなあ。冷えたかも……」という程度の、アレ。あとは、軽い食欲不振とか、反対に異様な食欲も未病に分類できます。
ウィキペディアにある症状をちょっと分けてみましょう。
<未病段階>軽い食欲不振・軽い悪寒……
↓
(未病段階の症状が徐々に増強)
↓
<已病段階>頭痛・微熱→のどの痛み・頭痛→鼻汁の過分泌・発熱→咳・嗄声→下痢嘔吐・重い食欲不振
こんな感じです。古典的には、東洋医学では六病位というのを病の侵攻具合の弁別に使ってました。
その他の記事
「お気持ち質問」本当の意味(小寺信良) | |
快適な心地よい春を過ごすための用心(高城剛) | |
人はなぜ「モテたい」のか? いかにして集注欲求を昇華させるかが幸福のカギ(名越康文) | |
「ブロマガ」はプラットフォームになり得るのか(小寺信良) | |
東京オリンピックに縁のある体育の日に気候変動のことを考える(高城剛) | |
いまそこにある農政危機と農協系金融機関が抱える時限爆弾について(やまもといちろう) | |
高2だった僕はその文章に感情を強く揺さぶられた〜石牟礼道子さんの「ゆき女聞き書き」(川端裕人) | |
4K本放送はCMスキップ、録画禁止に?(小寺信良) | |
一年のサイクルが循環して再びスタートする冬至を迎えて(高城剛) | |
「来るべき日が来ている」中華不動産バブルの大崩壊と余波を被るワイちゃんら(やまもといちろう) | |
日本のものづくりはなぜダサいのか–美意識なき「美しい日本」(高城剛) | |
ハロウィン:あの世とこの世の境界線が曖昧になるとき(鏡リュウジ) | |
週刊金融日記 第295号【ビットコインで儲けたお金をベンチャー企業につっこもう、米国法人税率20%が実現すれば空前の好景気が到来する他】(藤沢数希) | |
トヨタが掲げるEV車と「それは本当に環境にやさしいのか」問題(やまもといちろう) | |
モアイの謎、イースター島にはまだまだ夢がある(高城剛) |