若林理砂
@asilliza

自分で自分の体の声を聞く

『冷え取りごはん うるおいごはん』で養生しよう

特別なことをしないで「続ける」ことが養生

——ところで若林さんご自身でそういう自分の体の声を聞くための時間を一日の中で持ったりしていますか?

若林:日常でそういう時間は特別とってはいないです。これも養生なんですけど、100%で突っ走らなければいけない時のために年がら年中70%なんですよ。臨床でも100でやらなくちゃいけないのは一瞬しかないんです。ずーっと100で張ってるってことはないです。

だいたい、風呂入るじゃないですか、あと、寝ますよね。それくらいですよ。

——では、湯船に入ってほっとしたりする時間ぐらいでしょうか?

若林:そうそう、伸ばす、みたいなことはしますよ、お湯につかって。あと、力が抜けなくなった時に寝る前に布団の中で呼吸法やったりとかたまーにありますけど。毎日そのために時間をつくってそのために何かをやるってなると、私から言わせると養生ビギナー。

養生って特別な時間をとってやるものじゃなくて、生活そのものですからね。そのために時間をとってやっているといつか飽きてやめますよ。

——ご飯を軸にした生活そのものを養生スタイルに近づけるってことですね。

若林:はい、ちょっとずつ組み替えていくことですよ。例えば毎朝10分瞑想していて解脱できたら皆、やっちゃいますよね(笑)。でも実際はそうじゃない。一日10分ではなく、始終地道に積み重ねた結果しかない。だから特別なことは何もしません。季節に合った食事、十分な睡眠、湯船に入る、衛生に気を配ることが養生の基本です。

1 2 3 4 5
若林理砂
1976年生まれ。鍼灸師・アシル治療室院長。高校卒業後に、鍼灸免許を取得し、エステサロンの併設鍼灸院で、技術を磨く。早稲田大学第二文学部卒。2004年、アシル治療室開院。現在3ヵ月先まで予約が埋まるほどの人気を集めている。

その他の記事

「反日デモ」はメディアでどう報じられ、伝わったか(津田大介)
J.K.ローリングとエマ・ワトソンの対立が示すトランスジェンダー論争の深刻さ(やまもといちろう)
「ワクチン接種」後のコロナウイルスとの戦いは「若者にも出る後遺症」(やまもといちろう)
ソフトキーボード、ほんとうに「物理キーと同じ配列でいい」の?(西田宗千佳)
孤独と自由との間で、私たちは生きている(西條剛央)
人間にとって、いったい何が真実なのか(甲野善紀)
馬鹿に乗っかられて壊滅した「評価経済ネタ」バブルの今後(やまもといちろう)
人生のリセットには立場も年齢も関係ない(高城剛)
沖縄の長寿県からの転落で考える日本の未来(高城剛)
第9回情報法制シンポジウムで議論される、日本の情報収集・分析体制の現在地(やまもといちろう)
組織変革とは、まず自分が変わろうとすること(やまもといちろう)
極めてシンプルでありながら奥が深いシステマ小説(西條剛央)
「芸能人になる」ということ–千秋の場合(天野ひろゆき)
「罪に問えない」インサイダー取引が横行する仮想通貨界隈で問われる投資家保護の在り方(やまもといちろう)
中国資本進出に揺れるスリランカ(高城未来研究所【Future Report】より)(高城剛)
若林理砂のメールマガジン
「鍼灸師が教える一人でできる養生法」

[料金(税込)] 550円(税込)/ 月
[発行周期] 月2回発行(第2,第4月曜日配信予定)

ページのトップへ